恐竜の島で雲丹丼

食の宝庫九州から

御所浦島へ行ってきました。人生2度目かな。

毎回、友人のミッションに相乗りして面白がって着いていくのですが、いつも良い体験をさせて貰っています。

そもそも、御所浦島とはどこか。

この2年間、投稿にしばしば登場する、熊本県天草市、日本で12番目に広い天草島の東側、不知火海に面した小さな島です。

人口は、旧御所浦町の有人3島を合わせて2700人くらい。

産業は主に漁業、チリメン漁や養殖(昔はフグ養殖で御殿が建ったそうです)が盛んです。

本渡港や棚底港から定期船が出ているとはいえ、熊本市内から最短でも3時間は掛かってしまう辺鄙な場所であるのは確かです。

でも、それだけに穏やかな海に囲まれ、静かな島です。

切り立った山は、景色の良さもさることながら白亜紀の地層が露出していて、恐竜の化石が見つかっています。海岸を歩くと、そこらじゅうにアンモナイトなどの化石が見つかります。

来年6月には「御所浦恐竜の島博物館」が開館予定で。注目を集めるとともに来島客も増えてくるかもしれません。

「しれません」と書いているのは、過疎地の、しかも離島の状況は、どこも同じだと思いますが、悲惨なくらい寂しいものです。

夏の海水浴シーズンには、多少なりとも増えるのですが、ホテル1軒、旅館2軒、民宿2軒の島ですから、通年で稼働率があがる仕組みが出来ると良いのでしょう。

そういう意味で、恐竜博物館に期待が寄せられているのです。

といいながら、僕たちの仲間では、御所浦のポテンシャルの高さに驚いています。

島の人が何も無いというところが、実は宝の山で、漁師町の混みあった路地(瀬戸輪と呼んでいます)の佇まいや、海に迫った山の緑、空の青さ、夜の圧倒的な星の多さ。

夜は宴会になり、島の居酒屋で、これでもかと料理が並び、新鮮な刺身や煮つけ、揚げ物、茶碗蒸し、馬刺しに飲み放題を付けて、この価格?と驚き。

民宿の料理で、朝からこんなに御馳走が?という朝食(朝から雲丹丼!)が出てくるし、これらを食べに来るだけで十分でしょう。

新鮮でない魚は無い場所なので、その素晴らしさは、外から来た人間が誉めないと中の人たちは気づかないみたいです。

キリっとしたサービスや、お洒落な盛付は今のところはありませんが、逆に今のまま、この先も残っていて欲しいところだと感じました。

また、機会を作って出かけていきたいと考えています。

御所浦.net

御所浦白亜紀資料館

http://gcmuseum.ec-net.jp/

現在は「恐竜の島博物館」開館に向けて準備中、化石採掘は仮事務所で受付しています。

上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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