九州で野球といえばソフトバンクホークス。在阪の弱小球団であった南海を中内ダイエーが買収。
1988年にダイエーホークスとして福岡へ移転。1992年には福岡ドームが完成。1999年には初優勝。2005年にはソフトバンクに経営移転。近年ではパリーグの常勝球団となっています。
フランチャイズ球場は、福岡市百道浜にある開閉式のドーム球場。ここも福岡ドーム→ヤフードーム→ヤフオクドーム→PayPayドームと名前が変わっています。
コロナ禍で人数制限があったり、主力の入れ替わりなどで、昨年は優勝を逃しましたが、今年は監督も替わり新規一転巻き返しを図っています。
そのドーム球場へ、オープン戦を観に出かけてきました。
一番に観に行ったのが、外野スタンドと内野スタンドの境目に立っているファウルポールです。
外野スタンドに打球が入ればホームラン、それより内野側だとファウルとなる目印の黄色い鉄柱です。目立つように片側に網が付いているものです。良くホームラン性のボールが、ポールを巻いたかどうかで揉めるものです。このポールに当たればホームランと認められます。
2022年から、このポールにネーミングライツ契約が結ばれて「マルタイ棒ラーメンポール」と命名されました。
ホークス主催の公式戦においてホークスの選手がポールに打球を当てた場合、マルタイから棒ラーメン1年分が贈呈されることになったのです。
きっかけは、マルタイの社員が、黄色く長いファウルポールが「マルタイ棒ラーメン」に似ているよねとひらめいたからだそうです。
さて、その「マルタイ棒ラーメン」です。乾麺にインスタントスープが付いた袋入りの製品です。チキンラーメンに遅れること1年、1959年の発売です。チキンラーメンと違い、油で揚げていない。乾麺です。
スープは博多風の豚骨醤油味、豚骨味が別にありますから、マルタイ独特の味です。
ちなみに「棒ラーメン」というのはマルタイが商標を持っているので、他社は棒状ラーメンと呼んでいます。
マルタイでは、棒ラーメンの他に、カップ麺、油揚げ麺と使った皿うどんなども製造販売しています。
会社の規模とすれば、日清などの大手には敵わないため、地元のサンポー食品と提携したり、経営も西部ガスグループの傘下に入っていたりします。
カップ麺と違って、作るのに鍋がいるし、どんぶりが無いと寂しい、せめてトッピングに海苔と紅ショウガは欲しいなあと手間の掛かる棒ラーメンですが。
北部九州出身者には、懐かしい味として根強い人気を誇りますし、何よりコンパクトなので山登りする人たちの麺としても支持されています。
今年は、そこにボールが当たれば棒ラーメンを1年分という話題が付いてきました。(チャンスがあるのは、ソフトバンクの1軍選手だけですけどね。)
小腹が空いたときに困らないように買い置きしておきたいと思います。
ソフトバンクプレスリリース
株式会社マルタイ