佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

食の宝庫九州から

今年も文化の日を中心に佐賀市で熱気球大会が開催されました。

公式行事となって41年目、昨年は開催されませんでしたから久しぶりに競技気球が佐賀の空を飛びました。

残念ながら無観客、とはいえ上空を沢山の熱気球が飛びますから、知っている方は、密にならない堤防や田んぼの土手で見物しています。

例年であれば世界中から選手たちが集まり、200機近くの熱気球がカラフルに空を彩ります、今年は競技気球が国内から60機ほど、その他オフィシャル気球が20機ほどと半分くらいの数になっていました。

3日は公式練習日、競技は4日から6日と短縮されました、フライトは午前午後の2回、その間にタスクと呼ばれる競技が2個か3個課されます。気温の低い朝は、風も安定して競技が行われましたが、午後からは風が強まりキャンセル、最終日の朝も強風でキャンセルとなりました。

3階建てのビルくらいの気球は、3メーターも風が吹くと立っていられなくなるくらい揺れてしまいます。事故を防ぐためにも慎重な運営が求めれるのです。

慎重な運営といえば、大会関係者は抗原検査の実施、2週間前から2週間後まで毎朝体温測定、体調の報告を求められていました。屋外でやっていてもマスクの着用、手指のアルコール消毒と、基本的なウイルス対策を実施しています。

上空1,500メートルの吹きっさらしでもマスク。

20年以上大会に参加して来ましたが、なんとも異様な雰囲気でした。

縮小、短縮、安全第一で運営されましたので、事故もクラスターの発生もなく無事に閉幕しました。

例年であれば、河川敷には屋台や物産館のテントが並び、JRはバルーン佐賀駅を開設、特急列車も停止させて、5日間で100万人も動員する一大イベントであるはずなのですが、主催が佐賀県、佐賀市なども入った実行委員会ですから慎重な運営となったのは仕方ありません。

この連載を始めて6年くらい経ちますので、毎年この時期は佐賀市周辺のレストランや食べ物を紹介しています。大会期間中は朝5時半集合、河川敷の発着場で夕方まで過ごします。朝のフライトが済むのが10時頃、早目のランチとなるのですが、朝早い時間にチームは5人から6人で、60チームほどが分散するとはいえ、開いている店に押し掛けることになります。早朝なので、まだ開いている店も少なく、ほぼ同じ店に関係者と思しき身なり(一番分かり易いのは泥だらけの長靴を履いています)で集合しています。

大勢で、ゆっくり集まれるとなると「ジョイフル」が一番使いやすいのです。まず駐車場が広く、朝食も各種あり、ドリンクバーも便利に使えますからね。

しかし、この数年でジョイフルが大きく変わったのは報道でご覧になったと思います。熱気球の会場がある佐賀市周辺で10店舗ほど閉店してしまいました。会場周辺でも3店舗ほどが閉店となり少々残念な状況になっています。

また、バルーンは早朝から飛ばし、早い時には8時にはフライトを終えてしまいます。その時間に開いているのは24時間営業のジョイフルしかないというが実情だったのですが、やむを得ないといったところです。

熱気球は球皮が120キロ、人の乗るバスケットが80キロくらい、ガスボンベが20キロを4本といった重たい機材をワンボックスカーで運び、組み立て、飛ばし、解体して積み込み、という作業を繰り返します。結構力を使う体育会系の遊びです。

いつも使っているfacebookで過去の写真が出てきますが、毎年、この時期に食べているものが同じで笑ってしまいました。

「ジョイフル」、「ヒデシマライス」、「与羅ん館のハンバーグ」がベスト3、違う店を開拓したいとは思いますが、早朝に大勢でとなると、なかなかないのです。これも来年に向けて宿題ですね。

上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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