weekly Food104 Magazine 2021年6月30日号

メルマガバックナンバー

このマガジンは王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社
有限会社清晃(せいこう)が提供しております。
https://www.sayko.co.jp/

発行人の王利彰はその他に

2011年4月より2015年3月まで関西国際大学教授に就任し、新しく発足した人間
科学部経営学科のフードビジネスを担当していました。

2004年4月から2009年まで立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授を務め、F&Bマーケティング、サービス・マーケティングなどを教えておりました。

立教大学観光学部、杏林大学外国語学部応用コミュニケーション学科観光文化コース、韓国のSejong大学大学院フランチャイズ学科、女子栄養大学・短期大学、会津大学・短期大学等でも非常勤講師をしておりました。

2012年9月に脳梗塞で倒れ、重い嚥下障害を患っており、その顛末と嚥下対策を月刊厨房に1年間記事投稿したのでご参考ください。
https://www.sayko.co.jp/food104/post-2203/

● 世界・日本各地の食情報
● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰のレストランチェック
● 日本外食ニュースと米国外食ニュース


              △▼△▼△▼△▼△▼△

● 世界・日本各地の食情報

1)食の宝庫九州から上田さんです

【生産者限定ポテトチップ】

スーパーマーケットなどで見かけるポテトチップスの約7割がカルビー製。圧倒的なシェアを持っています。鮮度の良いじゃがいもを全国9つの工場で、収穫から時間をおかずに製品化しているのが美味しさの秘訣だそうです。

先日、近所の大型スーパーに出かけたところ、大量に陳列しているポテトチップが目に留まりました。

生産者限定「佐賀県鳥栖市松隈ファームのしんじゃが使用」と書かれています。調べると販売していたスーパーのグループ会社とのコラボのようです。

カルビーのサイトによると、全国で400軒を超える契約農家と栽培契約をし(圧倒的に北海道が多く佐賀県は7軒)、収量と鮮度を確保、物流も鉄道、トラック、専用船も準備して国内9カ所の自社工場で生産しています。

原料産地として明記された食品は多いところですが、生産農家まで遡れる点は企業として大きな強みです。

それにしても、ポテトチップスの生産ロットをまかなえる量ってどれだけなのでしょうね?

佐賀県鳥栖市は、佐賀県の東部、福岡県久留米市と筑後川をはさんだ隣の市です。九州自動車道の鳥栖ジャンクションがあり、九州の東西南北の結節点として、物流の拠点として伸びている地域です。

それでも、まだまだ筑後川流域の豊かな土壌による広大な農地も広がっています。稲作が主ですが、裏作として小麦、そして松隈ファームはじゃがいもを生産しています。生産者グループ4名で36ヘクタール1200トンを出荷しているそうです。

カルビーのポテトチップスに適した品種を、安定して生産できるように、メーカーからのサポートも厚いようです。

生産者やメーカーの顔の見える製造は、安心感を生み、顧客を離しませんね。

さて、実食。久しぶりに「うすしお」味ですが、サクサク軽くて美味しいですね、食べ始めたら止まりません。

チーズやスパイスなど味変した製品もたくさん出ていますが、シンプルで素材の味が判るものが一番美味しいのではないでしょうか。今回は地元の生産者限定ということで親近感があり少し推しが強めです。

これは全国各地で取り組みがあるのでしょうか、ぜひ探してみてください。

ポテトチップスに加工 鳥栖市でジャガイモ収穫最盛期【佐賀県】佐賀テレビニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad41cd1db8a761f6a8208d41f732810950c55c55

カルビー生産者一覧
https://www.calbee.co.jp/jagaimo/creator.php#

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野
 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。

2)FBプロデューサー日記 174回目

グリーンミートのハンバーグ

ニュースリリースをピックアップしていると、毎週のようにファーストフード、コンビニ、レストランなどで新メニューとして紹介されている大豆ミート(植物肉)

日本能率協会総合研究所のレポート(6/30)によると、大豆ミートの市場規模は、2022年度で25億円、2025年には40億円と推計されています。

英語でplant based meatや、soy meat、日本語では大豆ミート、代替肉、植物肉など、様々な呼び名で呼ばれていますが、大豆やえんどう豆などの植物性の原料を使用して作られた、肉に代わる食品のことです。

なぜ、この植物肉が増えているのか?

その大きな理由の一つが、世界的に人口が増加し、限られた資源の中で、食べ物をどうやって共有するのかが課題になっているからです。

地球の生産可能面積の1/3が畜産に使用されているそうです。

また、穀物全生産量の49%が畜産飼料向けに消費されている現実も。

こうしたことから畜産を続けていては地球が養える人口が2050年に超過し、食料が全人口に行きわたらなくなる危機が生じると言われています。

更に、畜産動物に対する倫理的課題も指摘されています。毎年およそ370億頭もの動物が食料になるためだけに育ち、加工処理されている現状。私たちは果たしてそれだけ多くの動物の犠牲が、本当に必要なのだろうかという観点から、欧米のみならず日本においても畜産反対を表明する著名人などが表れ始めています。

動物の肉や魚は、多くのエネルギーを消費し、成長に時間がかかりますが、植物由来のタンパク源である植物肉であれば、動物を殺さずに済み、生産性が高いこともあり、持続可能な食料になります…という説明は昨年まで。

今年、日本で流行の兆しが見えてきているのは若い世代にSDGs、環境配慮意識が高まっていて、ファッションとしてグリーンミートを食べたいと思っている人が増えていることがポイントです。そう、誤解をしてはいけないのは、環境問題でも無いし、ヴィーガン・ハラール向けでは無く、こういう食べ物を食べてている私がカッコイイ!と思われるようになったのです。

キャッチコピーはこんなフレーズが並びます。「お肉のようで、サラダ気分。」「食物繊維たっぷり、タンパク質も取れて美味しい!」

ヨーロッパやアメリカでは、普通に外食で植物肉の肉料理を選ぶ人がいるようになっているので、日本でも3年後に同じようになると私も予想しています。

さて、もし日本で植物肉を食べるなら、

明日7月1日から新メニューに加わるパレスホテル東京のグリーンミートのボロネーゼ(ラペしてあるのは豆乳チーズ)をお召し上がりください。これ本当にグリーンミート?と思う肉感のあるボロネーゼです。

今回、食材として採用されたのは、グリーンカルチャーの「グリーンミート」

フードテックの技術により、肉の旨味と食感を見事に再現しています。

ECサイトにはハンバーグパテや、小籠包もあり、どれも驚くほど美味しいので、お試しくださいね。

グリーンカルチャーは創業10年のベンチャー企業で、内閣府食堂に、日本で初めて植物肉を導入。

台東区役所の食堂でも、グリーンカルチャーの植物肉を使ったカレーが食べられます。

国内最大級のプラントベース専門通販サイト「Green’sVegetarian」をはじめ、一般消費者向けサイトを運営しています。ご興味のある方は、ご連絡ください。

【プロフィール】

石川史子 Ishikawa Fumiko (旧姓 戸田)
food field creative
facebook https://www.facebook.com/ffcnippon/
HPとblog http://ffcnippon.com/

 東京都生まれ。立教女学院中学・高校を経て立教大学理学部化学科を卒業後、東京ガスに入社。最初の基礎技術研究所で材料の研究、次の商品技術開発部では給湯器がメインでしたが、炊飯器やピピッとコンロの技術評価も担当しました。その後、家庭用燃料電池の商品化に向けたプロジェクトのメンバーに加わり、2003年頃からは、技術戦略、営業戦略、プロモーション、営業を経験。2010年、業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」のオープンと同時に異動し、最適厨房研究会の運営等に携わりました。「厨BO!SHIODOME」には稼働するガス調理機器があるので、お客様へのプレゼンや、レストランショーなどの際に有名なシェフの方にお手伝いいただき、厨房設計を支援できる私はフランス料理界のシェフにかわいがられるようになりました。

 2015年秋に東京ガスを退職し、現在はフリーランスのコンサルタントとして、活動をしています。リケジョとしての能力と、仕事を通じた調理機器メーカー、フランス料理界、居住地の埼玉県の農業と触れ合い、現在の厨房業界や農業、料理業界のPRに幅広く取り組んでいます。また、立教学院評議員として、ホッピーミーナさんこと石渡美奈社長や、日比谷松本楼の小坂文乃社長他、校友会の皆さんと活動しております。幅広い視点で食の光景をご紹介します。

 社内結婚した夫が浦和レッズの熱烈なサポーターのため、浦和で家族と暮らしています。趣味は野菜作りで、ご指導いただいている同世代の農家さんとの交流を楽しんでいます。

その他
MLA豪州食肉家畜生産者事業団 ラム肉PR大使「ラムバサダー」
全日本司厨士協会 埼玉県本部 広報企画部長
全日本司厨士協会 東京地方本部 協賛会員
フランス料理文化センター アミテイエグルマンド 会員
ホテル&ホスピタリテイビジネス衛生管理実践研究会所属
立教学院諸生徒礼拝堂ハンドベルクワイア OBOG会会長
立教大学観光クラブ、校友会企画委員
立教学院評議員
深沢アート研究所 マネージャー

3)南イタリアプーリア便り イトリアの谷の食卓から 第250回

G20外相・開発相会議が今週月曜日から行われています。初日はプーリア州の州都バーリ、昨日はお隣のバジリカータ州で一番の観光地マテーラ、今日はプーリア第二の都市であり古代ローマ時代に作られた有名なアッピア街道の終点地域、かつてはNATO基地もあった港町ブリンディジと会合の場所を移動しての開催です。昨日は飢餓撲滅を「マテーラ宣言」が発表されました。日本でもちらっと報道されていたようですが、国際条約や議決書などに開催地の名前がつくと知名度がぐっと上がり、PR効果抜群ですね。バーリやブリンディジの市長たちは本音を言えばちょっと悔しがっているのではと思ってしまいます。

先週から連日35℃超えの日々が続いております。夜は涼しくなるのでクーラーがなくても寝苦しくはありませんが、6月でこの暑さは今までに経験したことがありません。我が家は石壁の暑さが1メートルほどあるトゥルッリというプーリアでもこの地域独特の伝統建築の家です。外の温度が伝わりにくいので夏は涼しく冬は暖かいのが特徴で、今まで扇風機のみで過ごして来ましたが、今年はクーラー設置を真剣に考えています。今までクーラーなしの生活をしてきた事に驚かれるかも知れませんが、トゥルッリは窓が小さく、日が当たっている間は窓も鎧戸も開けずに外の空気を入れないようにすれば驚くほど室内な温度に保てるのです。地中海性気候特有の夏期の湿度の低さもあり日陰や夕方以降は涼しいと感じるくらい快適です。家を増築した時に北東向きに広々とした眺めの良い大きな窓を作ったのですが、その鎧戸も昼間の間締め切っていれば室内の温度を抑えられるのでと思います。しかし、昼間から暗い中で過ごす気にもなれず、太陽光線を目一杯家の中に入れてしまいます。生い茂る青葉と緑の地平線とおとぎ話に出てくるような円錐形の石の屋根が点在するこの平和な眺めと暑さとどちらをとるのかというのが悩みどころなのです。悩まずにクーラーを入れれば良いではないかという話なのですが、この一抹の悔しさとも言えるもやもやした心情はなんなのでしょう。

大橋美奈子 Facebook
https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと,日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア
大橋美奈子

             △▼△▼△▼△▼△▼△

● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー

 読者の皆様のご意見・要望・質問・情報・欄を作成しました。皆様のご意見・要望をぜひお送りください。匿名で掲載させていただきますので忌憚のないご意見をお聞かせください。また皆様が見聞き体験した外食・食材情報もお知らせください。
 このFOOD104を支えてくださっている組織にFSPROと言う食の世界の専門家の方が500名ほどいらっしゃいます。皆様のご質問・疑問に答えられるようになっておりますので,ご遠慮なくご質問などをお寄せください。ちょっと時間はかかりますが回答させていただきます。

              △▼△▼△▼△▼△▼△

● 食ビジネスニュースリリース ————————————■□

6月24日~6月30日

■焼肉ライク、事業再構築補助金でFC募集。他業種からの飲食参入のチャンス。
株式会社焼肉ライクが、事業再構築補助金を利用しての「焼肉ライク」フランチャイズ加盟説明会を7月8日(木)15時にZOOMで説明会を開く。
新規事業を検討している法人向けに、株式会社補助金ポータルと事業再構築補助金の活用セミナーを共催する形とする。対象は、一等立地に物件を持つ企業や、コロナ禍で売上が減少した外食以外の中小企業・中堅企業。100名限定。「焼肉ライク」は国内63店舗 (6月21日付)。
 事業再構築補助金は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、収益性が高く感染リスクが低い事業モデルへの転換や、感染防止に取り組む中小企業に対して、転換にかかる費用を1社当たり100万円~1億円が補助される制度。
フードリンクニュース
https://www.foodrink.co.jp/news/2021/06/2981249.php

■新しいサブウェイが首都圏に続々と登場 – 渋谷マークシティ店 6月30日(水)にオープン
サブウェイは1965年、アメリカ・コネチカット州で誕生しました。創業者のフレッド・デルーカが17歳の時に大学へ進む学費を貯めるために始めた”町のサンドイッチ屋”が、サブウェイの1号店となりました。その後、お客様一人ひとりの好みに合わせてサンドイッチを作るオーダーメイドスタイルが世界各国で支持され、現在世界100カ国以上、約4万店舗を展開するサンドイッチチェーンに成長しました。日本では1992年3月25日に東京都港区に出店して以来、全国に店舗を展開しています。
日本サブウェイ合同会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000038753.html

■日本全国食べ比べ!「日本食市 新橋」7月1日オープン!恒例、マグロ解体ショーで開幕!
2021年プロジェクト第3弾!4月、有楽町高架下にオープンしたばかりの新ブランド「日本食市」の2号店が早くも、7/1(木)新橋駅烏森口高架下にオープン!渋谷横丁、有楽町産直横丁内の「全国地域別食市」各店の人気メニューをギュッと凝縮!北海道から沖縄まで、地域の餃子・焼鳥・唐揚げ・焼きそば・ラーメン、県民「ソウルフード」、ご当地「B級グルメ」を食べ比べ!お隣、韓国の定番人気料理も!24時間365日が食フェス!オープン日恒例、マグロ解体ショー(18時~)、チンドン屋実演!
https://www.hamakura-style.com/news/nihonshokuichishinbashi/

■ゼンショー、政策投資銀行から300億調達。1年以内償還社債206億が待っている。
外食最大手の株式会社ゼンショーホールディングスが、日本政策投資銀行より300億円の資金調達を行うと発表した。6月30日に実行される。
資本に組み入れ可能な劣後ローンとして200億円、返済の優先順位が高いシニアローンとして100億円を借り入れる。200億円は10年後の31年6月30日に元本一括返済。100億円は3年後の24年6月28日に元本一括返済となる。
 ゼンショーは21年3月期 決算で最終利益22億59百万円、81.1%マイナスとなった。1年内償還予定の社債が206億円もあり、1年内返済予定の長期借入金も121億円増加している。
フードリンクニュース
https://www.foodrink.co.jp/news/2021/04/0593115.php

■「かつや」がコロナ禍に絶好調!デカ盛り“全力飯弁当”が支持される理由とは?
「かつや」といえば、全国に425店舗(2021年6月16日時点)を展開する、とんかつ・カツ丼の専門店。手ごろな価格で出来立てサクサクのとんかつが食べられると人気だ。そんな「かつや」がコロナ禍の今、快進撃を続けている。その好調ぶりの秘密を聞いた。
「かつや」を展開するアークランドサービスホールディングスが2020年12月期決算(通期)を発表。売上高386億3400万円と対前期比15.9%増と、新型コロナウイルスの影響で外食産業全体が低迷している中、増収増益という結果に。好調を支えるキー商品となったのが、2020年4月に登場した「全力飯弁当」。ボリューム満点のいわば“デカ盛り”弁当だが、これがコロナ禍においてヒット商品となった。
ウォーカープラス
https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/1038268/

■大庄、つくね酒場を渋谷センター街に。変わりつくねに、定番人気の唐揚げ&レモンサワーを合わせる。
株式会社大庄(本社:東京都大田区、代表取締役社長:平了寿)が、6月29日(火)、東京・渋谷センター街に”今までになかった!カワイイつくね酒場”「手ごね屋」の1号店をオープンさせる。オープンを記念し、『自慢のつくね10000本無料大放出!』と題したイベントを6/29(火)から開催。先着順にて各種つくね10000本を無料にて提供し、10000本がなくなる日まで継続するという。
フードリンクニュース
https://www.foodrink.co.jp/news/2021/06/2580349.php

■牛角、かっぱ寿司、大戸屋が壊滅…買収騒動のコロワイドが窮地に立たされている
昨年、大戸屋を敵対的買収したことで大きな話題を呼んだ、株式会社コロワイドが窮地に立たされている。
コロワイドの2021年3月期決算は壊滅的だった。売上は1678億2600万円となり、前期の2353億3400万円から大幅に減少。事業損失は81億4600万円(前期比-5.4%)、当期損失も107億6900万円(前期比-6.4%)となり、軒並み厳しい数字が並ぶ。
講談社 現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/84409

■【丸源ラーメン】送料無料でさらに便利!20周年記念に「おうちで肉そば(冷凍)」Yahoo!ショッピングなどで販売開始
冷凍麺を使用し、通信販売では送料無料、店頭販売では1食ごとにお求めいただけるため、ご自宅でいつでも手軽に「熟成醤油ラーメン肉そば」をお楽しみいただけます。
物語コーポレーション
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000219.000044964.html

■「GEMS田町」にシェア型クラウドキッチン「DELI STATION X(デリステーション クロス)田町」が開業、ゴーストレストランを展開するWiaasが運営
野村不動産および野村不動産コマースは、6月14日、飲食店を中心とした商業施設「GEMS田町」にシェア型クラウドキッチン「DELI STATION X(デリステーション クロス)田町」を開業した。全国75拠点(フランチャイズ含む)のゴーストレストランを展開し、豊富なノウハウを有すWiaasが運営する。
FOOD STADIUM
https://food-stadium.com/news-flash/30553/

■【ジョイフル】7月6日(火)15時より新グランドメニュー登場!
日替りランチはワンコイン価格(税込500円)でよりお得に!ボリューム・品質はそのまま、お得なジョイフルのランチメニューをぜひご賞味ください!
株式会社ジョイフル
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000023968.html

■バーガーキング「東京テリヤキタワー 超ワンパウンドビーフバーガー」6月25日~7月8日まで販売。総カロリー1,411kcal
2021年6月25日(金)から7月8日(木)まで、バーガーキングで「東京テリヤキタワー 超ワンパウンドビーフバーガー」が発売されます。
『超ワンパウンドビーフバーガー』シリーズの新商品。
https://event-checker.info/burger-king-nikunohi/

■上場外食企業、2020年度は総売上9000億円が消失
売上高が50%以上減少した企業は19社
緊急事態宣言は沖縄県を除き解除されたものの、営業時間の短縮や酒類提供時の制限など、通常通りの営業に戻るには至っておらず、依然として居酒屋業態を中心に大きな影響を及ぼしている。この1年間余り、各外食事業者はテイクアウトの拡充や業態変更、店舗数の削減など様々な対策を講じてきた。特に3月期決算の企業においては、コロナ禍の1年間を経ての決算発表となり、その影響、各企業の対応の効果などが表れている。
TDB
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000311.000043465.html

■アミューズメントパークのような素敵な演出
【7・8月限定アリスのスイーツビュッフェ】『アリスのファンタジーレストラン』公式アンバサダー・Mahoさん監修メニューを盛り込んだスイーツビュッフェが池袋「古城の国のアリス」にてスタート!
土曜限定スイーツビュッフェ「~アリスがながした涙の世界~マーメイドシーパーティー」、日曜限定スイーツビュッフェ「~ハートの女王の休日~赤いバラ咲くローズティーパーティー」が7月3日(土)よりスタート!
DDホールディングス
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001202.000007303.html

■まさかのエシカル・カクテル
グラスに注ぐSDGs!廃棄物リユースでフードロスゼロ、世界王者が手掛けるエシカルカクテルの新作登場
罪悪感もゼロ!身近なところから手軽に体験、美味しく優雅なSDGs
株式会社ニュー・オータニ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001392.000014571.html

■大豆ミート2025年に40億円規模に
MDB Digital Search 有望市場予測レポートシリーズにて調査
株式会社日本能率協会総合研究所(略称:JMAR 本社:東京都港区、代表取締役:譲原正昭)が提供するMDB Digital Searchでは大豆ミート市場を調査し市場規模を推計いたしました。
株式会社 日本能率協会総合研究所
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000035568.html

              △▼△▼△▼△▼△▼△

● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

マックの裏側 第15回目
 
 2001年7月にジャスダック上場した際の年に藤田元氏と藤田完氏が売却した株は、2000年11月に藤田商店から取得したものだ。売却代金は株式購入の際の借入金の返済に充てられたようだ。そのために故・藤田田氏は自分だけでなく、御子息たちに毎月銀行に積立預金をさせていたようだ。
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/10064/2
 この銀行積立預金で数億円は溜まるだろうが、株取得には足らなかっただろう。しかし銀行から見ると毎月きちんと積み立てし、堅実な生活をしていると信用され、多額の金を借りる時に有利になるのだ。

 故・藤田田氏は新規公開の創業者利益の恩恵を受けたが、ご子息達は新規公開株の課税特例を受けられず、その結果納税額は父を上回ることになった。藤田元氏売却520万株、藤田完氏売却500万株、故・藤田田氏売却400万株、2001年分所得税番付では、株式売却益で親子3人で3位から5位にランクインし、藤田元氏33億7000万円、藤田完氏32億7000万円、故・藤田田氏21億6000万円の納税となっていた。(2001年分の全国 所得税 高額納税者上位100人より 朝日新聞平成14年5月16日夕刊より。)当時の株式売却益の税率は10%と低く、それから逆算すると御子息二人の継承した資産は600億円近い膨大な額だ)。 その後の故・藤田田氏の遺産は約500億円と言われており、故・藤田田氏の金儲けの才能には目を見張る物がある。

 2002年3月の有価証券報告書時点で,米国サイドは株式を50%所有し、故・藤田田氏は157,700株11.86%所有していた。藤田元氏と藤田完氏はそれぞれ100,000株7.52%づつを所有していたが年度末にほとんど売却したと2002年3月の有価証券報告書に記されている。(ちなみにその期の株価最高は5080円で最低は2820円と記されている)
 
 2001年(平成13年)7月に日本マクドナルドをJASDAQ上場させたが、それが故・藤田田氏の絶頂であった。

ジャスダックに上場時上場時目論見書
https://minkabu.jp/stock/2702/ipo
https://kabu.96ut.com/article/ipo/2001060/
https://www.nikkei.com/nkd/company/history/yprice/?scode=2702
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=2702

 莫大な遺産相続と持ち株の処分に関しては、有価証券報告書で詳細に述べられていたが削除された。

 2001年から2002年にかけて不況が長引き、低価格戦略の源泉であった為替も$1ドル140円台となる円安になり、収益が悪化。2002年創業以来初の赤字決算となった。円高により食材コストが急上昇し、商品価格を大きく変動させ、売上利益を大きく低下させたのだ。故・藤田田氏は戦略失敗による経営責任をとらされ、2002年3月に代表取締役社長職を退き代表取締役会長職に就き、2代目社長に新卒からのたたき上げの八木康介氏が代表取締役社長に就任する。2003年3月には故・藤田田氏は体調不良により、代表取締役会長を退任する。失意の中で2004年(平成16年)4月21日心不全のため享年満78歳でなくなった。通常上場企業の創業者がなくなれば、会社主宰の社葬や偲ぶ会を開催するはずであるが、マクドナルドは開催しなかったし、遺族も望まなかった.
 2代目社長の八木康介氏は2003年に経営再建策として希望退職者募集を行い、ベテラン
160名ほどを早期退職させた。その経営努力にかかわらず、米国と日本におけるBSEの発生という逆風に経営不振が続き、在任2年ほどの2005年3月 に 代表取締役社長を退任した。そして、米国マクドナルドが推す原田泳幸氏が代表取締役代表取締役会長兼社長兼CEOに就任した。その後、米国の指示による日本マクドナルドからの故・藤田田色の一掃を行ったのである。

 故・藤田田氏は前述の素晴らしい功績があるのに、日本マクドナルドのHPにも名前は一か所しか出てこない。これは米国マクドナルド側が、故藤田田氏を評価していないのではないだろうかと思われる。故・藤田田氏の罪と言うより、問題点、欠点といった方が適切かもしれない。2013年8月27日 原田泳幸氏が取締役会長に就任し、後任にカナダ・マクドナルド出身のサラ・カサノバ氏が代表取締役社長兼CEOに就任。2015年3月25日 原田泳幸氏が取締役会長を退任。
 米国が評価をしていないのは日本マクドナルドの主要株主を見ると明白だろう。
平成22年12月期の決算短信を見てみよう。
http://www.mcd-holdings.co.jp/pdf/2010/2010_result_j.pdf

 主要株主は 米国本社とカナダ・マクドナルド社になっている。カナダ・マクドナルドは米国マクドナルドの最初の海外出店であり、2番目が日本だ。カナダ・マクドナルドはカナダ人のジョージ・コーハン氏George Alan Cohonが米国マクドナルドと合弁で設立した。
https://www.foodserviceandhospitality.com/george-cohon-shares-story-behind-mcdonalds-canada-kmls-icons-innovators-breakfast/
https://www.palmbeachdailynews.com/article/20120401/NEWS/304016832

 開業時期が日本と近いので故・藤田田氏と同期のような仲だった。故・藤田田氏は何時もカナダと競争し、店舗数で追い抜いたのでジョージ・コーハン氏に勝ったと思っていた。それが、カナダが日本の25%の株を所有し、カナダ人女性のサラ・カサノバ氏(カナダでは部長クラスの経験)が日本のCEOだ。故・藤田田氏が生きていたら激怒するほどの侮辱だ。米国マクドナルド社が故・藤田田氏評価をしていないことが明白だろう。

 米国マクドナルドが故・藤田田氏を嫌ったのは、日本の上場と、藤田家の管理する企業との不透明な金の流れのようだ。

 2003年有価証券報告書で 
 藤田商店との役務契約解除(売上の0.5%)で約63億円支払い。 藤田商店と藤田元氏,藤田悦子氏(故・藤田田氏夫人)との賃借関係解消などを開始したと述べられている
配送業者のフジエコーは輸入品価格の2.5%を株式会社デン・フジタに支払う等明記。

 その前後の有価証券報告書 等で 藤田商店や、デン・フジタ、藤田興産などの複雑な利害関係が明らかになる。

 故・藤田田氏の死後、ファミリーが所有していた膨大な株処理が課題となり、2005年7月に香港のファンド・ロングリーチに推定総額750億円で売却した(藤田ファミリーは2005年6月末で日本マクドナルドの27%近い株式を所有していたようだ)。
http://www.longreachgroup.com/jp/investments.php?cid=7
http://www.longreachgroup.com/releases_pdf/jp/July_27_2005%20McDonals%20Japan%20Investment%20Announcement%20(J).pdf#search=
http://www.longreachgroup.com/jp/newsarticles.php#acticle8
http://blog.livedoor.jp/zgmf_x56s/archives/29100080.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kamakura_m_and_a/7681758.html

 そして2017年で藤田家関係の企業と日本マクドナルドの金銭的な関係が完全に消え去った。日本マクドナルドと藤田商店や、デン・フジタ、藤田興産など藤田家サイド企業との複雑な利害関係は大分整理されてきたが最後まで残っていたのが、日本マクドナルドが店舗や、事務所、社員の社宅を藤田家関連の企業や個人から借りていたことだった。その藤田家サイドが所有していたり賃貸していた不動産をすべて第三者に売却させたのだった。これにより日本マクドナルドと藤田家側との一切の取引は終わった。その詳細は有価証券報告書に詳細に述べられ、HPに掲載されていたが、2017年末にそれらのコメントが消去された。

 以上のように故・藤田田氏はマクドナルドの社内に名前が残っていないが、金儲けの天才であった。そのビジネス面で一番印象に残っている出来事。具体的なエピソード、伝説的な話を紹介しよう。

ドラスティックな光景はなかった。

A)故・藤田田氏の考え方や金儲けを知るには、カッパブックスやワニの本で出ている故・藤田田氏の「勝てば官軍」や「ユダヤ商法」等の著書を見てほしい。
https://www.amazon.co.jp/Den-Fujita%E3%81%AE%E5%95%86%E6%B3%95%E3%80%881%E3%80%89%E9%A0%AD%E3%81%AE%E6%82%AA%E3%81%84%E5%A5%B4%E3%81%AF%E6%90%8D%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%83%AF%E3%83%8B%E3%81%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%97%A4%E7%94%B0-%E7%94%B0/dp/4584110018
https://www.amazon.co.jp/%E5%B8%B8%E5%8B%9D%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E-%E8%97%A4%E7%94%B0%E7%94%B0%E8%AA%9E%E9%8C%B2%E2%80%95%E6%9C%80%E5%96%84%E3%81%AF%E6%9C%80%E6%82%AA%E3%81%8B%E3%82%89%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B-%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4789713628
https://www.amazon.co.jp/%E5%B8%B8%E5%8B%9D%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E-%E8%97%A4%E7%94%B0%E7%94%B0%E8%AA%9E%E9%8C%B2%E2%80%95%E6%9C%80%E5%96%84%E3%81%AF%E6%9C%80%E6%82%AA%E3%81%8B%E3%82%89%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B-%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4789713628
https://shopping.yahoo.co.jp/search/%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E3%81%AE%E5%95%86%E6%B3%95/0/?__ysp=6Jek55Sw55SwIOOCq%2BODg%2BODkeODluODg%2BOCr%2BOCuQ%3D%3D

 これらの本を読むと、故・藤田田氏は勇猛果敢なビジネスマンに見える。しかし、思われているほど藤田さんは突拍子もないことを言わなかったし、慎重な人だった。

1)半額セール
 経験とか勘の思いつきを嫌う人で、データーに基づいて冷静に判断していた。実は「半額販売」の前に390円セット(通称サンキューセット)を行い、ロッテリアが対抗上より低価格を打ち出し、泥沼状態になり退却したことがある。

 その後、米国マクドナルドが低価格の精密なシュミレーションを行い、どのくらいの価格が一番効果的かという方程式を作った。藤田さんは数ヶ月かけその方程式を専門部署に精密に精査させ、可能性があるので継続的な低価格戦略をスタートさせた。

2)GRP 総視聴率
 故・藤田田氏はデーターを重視していが、単なる学説や理論を嫌っていた。意見を求めて,社員が「学説では・・です。一般的に・・です。」というと、「自分で確かめたのか?人の説を信じるな」と怒った。
 故・藤田田氏は,店舗運営に関しては米国本社顧問の日系2世の故・ジョン朝原氏に一任し一切口を挟まなかったが、それ以外の分野は細かく把握していた。故・藤田田氏が重視して必ず会議に出たのは、定例会議(部長職以上の経営方針検討会)、広告宣伝会議(基本的に部長職だが、議題に関係ある社員も出席)、購買会議(食材から建築まで)、店舗開発会議、の4つだった。
 ある広告宣伝会議で,一つの商品訴求におけるGRP総視聴率が話題になった。マーケティングの世界では新商品発売や,キャンペーンの期間は4週間。その際に投入するテレビコマーシャルの量は4000GRPといわれています。広告宣伝会社の担当者がそれを言うと納得せず,もっと総視聴率を増やさせた。その後。結果を検証させ対費用効率が低下したのがわかるとそれ以降、その担当者の意見に反対することがなくなった。
https://www.sayko.co.jp/food104/post-3864/
https://www.sayko.co.jp/food104/post-3883/

B)勝てば官軍 負ける喧嘩はしない

 故・藤田田氏の有名な語録に「勝てば官軍」という言葉がある。これは勝たなければしょうがないという特攻隊的な意味でなく、負ける戦はしないという故・藤田田氏流の考え方で、勝てると自信がない戦いはしないという慎重な考え方だ。

その実例が

1)バブル時代だ。
 外食産業大手のすかいらーくやモスバーガーの創業者達は、バブル時代に株、土地、ゴルフ場、等の無謀な投資をして,バブル後苦労した。故・藤田田氏は趣味でよく研究している株以外は一切手を出さなかった。その結果バブル崩壊は故・藤田田氏個人は勿論、会社にも傷を与えなかった。株も、確実に勝てるという自信があるときだけしか積極的に買わなかった。確実に勝てる株の仕手戦は好きだったが、入念に準備して必ず勝てるようにしていた。

2)勝てば官軍で,負けるけんかはしなかった実例
 世界最強最大の軍隊、アメリカ海軍提督からのクレーム処理

 1980代のプラザ合意のお陰で、為替が円高にふれ、一気に1ドルが240円から120円前後になってしまった。それが幸いして、会社の食材原価は低下したのだが、あるとき思いがけない強烈なクレームが舞い込んできた。
 アメリカマクドナルド本社はアメリカ海軍と世界契約を結び、世界各地に点在する海軍基地内に出店する権利を獲得していた。そして、本州最大のアメリカ海軍基地(横須賀)への出店は日本マクドナルドが担当することになり、当時中央地区運営部長になっていた私が担当することになった。
 メニューはアメリカとほとんど同じであった。当時の日本マクドナルドは日本でほとんどの資材を調達しており、アメリカと同じメニューであっても、日本の価格をベースに円を中心として、円とドルの両方の価格を表示していた。
 それがプラザ合意で円建てのドル換算が倍に高騰し、ハンバーガーの値段が倍になったわけで、海軍の人たちは怒り、クレームが山のように司令部に来た。これは軍人の志気にかかわると、地区運営部長だった私のもとに値下げ要求が来ましたが、一企業の関知する問題ではないと突っぱねていた。しかし、あまりに問題が多いと、ある日アドミラル(海軍提督)が故・藤田田社長と会いたいと連絡をしてきた。

 当日指定された東京の山王ホテル(アメリカ軍人御用達のホテル)に行く途中、過去の経過と、妥協しない旨を故・藤田田社長に説明して、これは日米開戦ですから妥協しないで戦争してくださいとお願いし、故・藤田田社長は「よっしゃ、わかった」と納得してくれた。
 薄暗い会議室には勲章をぶら下げた軍服を着た将校達が十数名、厳しい目を向けて待っていた。その中の一人だけ中年の男性がネクタイ姿でいた。
 着席後、自己紹介をしたら、ネクタイ姿の人が海軍提督だった。ただし、実戦部隊ではなく軍隊組織運営に必要不可欠な食料などの物資物流最高責任者だった。彼はMBAを持つビジネスマンだった。アメリカ海軍は食材などの資材をアメリカから世界中の国に配送するが、それらの艦船の動きは軍事偵察衛星で刻々と把握している。その物流の親玉が彼なのだった。
 儀礼的に自己紹介と雑談をしてから、海軍提督がハンバーガーの値段について切り出した。日米ハンバーガー戦争の開戦だと身構えた私の耳に、思いがけない言葉が飛び込んだ
 「わかった、海軍の言う価格にハンバーガーを値下げする。私どものアメリカ本社はアメリカ海軍にたいへんお世話になっている。その御礼として希望のハンバーガーの値段にするので、今後ともよろしくお願いする」
と故・藤田田社長は言い放ち、相手があっけに取られているうちに「そな、さいなら」と席を立って帰ってしまった。
 残されたアメリカ海軍将校は唖然として言葉を失った。その後に残された私は、アメリカ海軍の将校達から集中砲火を浴びて撃沈してしまったのは言うまでもない。
 
 このとき故・藤田田氏は来た人数と真剣な態度を見て、相手の本気度を察知し、アメリカ政府と喧嘩しても勝ち目がないし、こっちが断れば、米国マクドナルド本社に交渉され、米国マクドナルドから命令されるだろうと瞬時に判断したのだろう。普通なら値切るのだが、相手の言い値を飲むという、相手に反論されない手法はすごいと思わされた。またこの件で、米国政府とのパイプを築けたのだろう。後にトイザらスを作ったときに、当時の大統領ジョージ・ブッシュ(父)を1992年の奈良橿原店開店セレモニーに呼んだ。
https://americancenterjapan.com/aboutusa/usj/1236/
https://americancenterjapan.com/wp/wp-content/uploads/2015/09/wwwf-usj-potusvisit-bush4.pdf

3)勝てば官軍で,負ける前に逃げる実例その2
 当時は、輸入牛肉の価格は関税が高く.ハンバーガーの価格は高止まりだった。その頃、大阪の故・中内功氏率いるダイエーが、スーパーで売る牛肉を安くするため。子牛を海外から輸入し,温暖な沖縄で育てる方式を実施した。藤田さんも、その方式を取り入れようと新聞発表をしたら、翌日から怖い食肉関係者に自宅を囲まれ、翌日からその話を一切しないようになった。その後、家を住み替え、自宅住所は一切公表せず、退職警察官を身辺警護で採用した。

 その他のエピソード

C)言葉のエピソード 日本語と英語
 故・藤田田氏は、趣味は「金儲けと日本語の研究」と何時も言っており、日本語の言葉遣いにはうるさかった。会社スタート時の社員が少ないときには、社員が藤田さんに提出する報告書などで誤字があると、辞書を送るユーモアのある人であった。故・藤田田氏は日本語だけでなく英語もできた。でも、帰国子女のように流ちょうな発音でなく、いかにも日本人とわかる発音であった。でも、英語の語彙はすごかった。

 私が米国西海岸に駐在していた際に,藤田さんと駐在員用のコンドミニアムを購入したことがある。
1) 米国人の不動産屋と交渉した時。
 不動産屋は発音の悪い故・藤田田氏を最初は馬鹿にしていたのだが、故・藤田田氏の発した一言の不動産専門用語で飛び上がった。米国西海岸には不動産取引で「エスクロー escrow」という制度があり、不動産取引の際に、信頼の置ける第三者を仲介させて、取引の目的を担保することが出来る。その専門用語を、日本人が言ったので驚き、その後故・藤田田氏ベースで話が進み、相手の言い値の半値で購入したことがあった。故・藤田田氏の言葉は日本語も英語も語彙が豊富で感心した思い出だ。

2)三省堂事件
 広告宣伝会議で、お茶の水地域の3店目の新店舗の販売戦略を検討したとき、広告宣伝会社の担当者が,近所の本屋三省堂本店を「サンセイドウ」ではなく「サンショウドウ」と言ったときには「君は、学生時代英語を全く勉強しなかったのか?辞書を見たことがないのか?」と激怒したことがある。

D)物作りが好き
 故・藤田田氏の個人会社の藤田商店は、婦人物のファッション関連製品を,欧米から輸入し、大手百貨店に卸す仕事で有名であった。しかし当初は日本の電気製品等(トランジスターラジオ)を輸出していた。日本製品の物作りがまだ未熟で信頼性がない時代で、よく壊れて困った。日本に送り返すと費用が高いし、時間がかかる。そこで修理の日本人エンジニアを雇い、欧米に駐在させるという苦労をした。
 その経験からか、物造りが好きで、米国製POS(電子レジスター)が開発されたが信頼性が低いときに、パナソニックと提携しPOSを開発し,米国マクドナルドに採用させたことがある。パナソニックは,まだ松下幸之助さんが健在の頃で、一度撤退したコンピューターが悔しかったのか,幸之助さん直々の指導で開発をしており、息子さん(庶子で偶然私の中高大学の一級上の先輩で,東京の赤坂国会議事堂下の自宅にはよく遊びに行っていた)を担当者にし、マクドナルド本社のある米国シカゴに住まわせた。

 故・藤田田氏は結構、機械やコンピューターが好きで、調理機器も日本で開発させて米国より性能が良いと自慢したり、出店時の正確な売上予測のソフトを開発させていた。
 3代目の原田さんと決定的に違うのは、米国マック創業者の故・レイ・クロック氏に直接指導を受けたことがあるかどうかだ。故・レイ・クロック氏は、独立した起業家精神を持つ個性的な商売人が好きであった。米国流を押しつけることはなく、それぞれの国で苦労して学ぶことを奨励していた。故・藤田田氏が社長時代には,常勤の米国側取締役を置いていなかった。その代わり、日本が困ったときや学びたいときには最大限の援助をした。

続く

              △▼△▼△▼△▼△▼△
● 日本外食ニュースと米国外食ニュース    ——————-■□

最新の情報は私のfacebookに掲載していますのでご覧ください。
https://www.facebook.com/toshiaki.oh

<日本外食ニュース>

柏原光太郎(カッシー)さん発行の飲食業界ニュースまとめのリンクです。

 柏原さんは、文芸春秋の編集者で1967年から続くグルメガイド『東京いい店うまい店』(私が愛用していた信頼のおけるグルメ本です)の編集長を務め、自身もグルメとして知られる有名な方です。

10月1日にスタートした「文春マルシェ」は柏原さんと食通販サイト「セコムの食」伝説のバイヤー猪口由美さんがタッグを組んでいます。「セコムの食」は残念ながらこの3月に閉業。そこで「文春マルシェ」では、これまでが猪口さんが築き上げたおいしいものの人脈に、柏原さんの有名シェフの人脈がプラスされていて、魅力たっぷりに紹介されています。

おいしいは、ニュースだ

「文春マルシェ」
https://shop.bunshun.jp/store/top.aspx

2018年1月に「日本ガストロノミー協会」を設立し会長に就任しています。
https://www.japangastronomy.com/

食べログフォロワー数5万人。
https://tabelog.com/rvwr/kotarokashiwabara/

飲食業界ニュースまとめ #455 2021/6/24
https://note.com/kassie/n/n8442ac44ebad

飲食業界ニュースまとめ #456 2021/6/25
https://note.com/kassie/n/n8f2fb31dc271

飲食業界ニュースまとめ #457 2021/6/26
https://note.com/kassie/n/n123bc9d17567

飲食業界ニュースまとめ #458 2021/6/27
https://note.com/kassie/n/n370930c48c64

飲食業界ニュースまとめ #459 2021/6/28
https://note.com/kassie/n/nb675be6e8deb

飲食業界ニュースまとめ #460 2021/6/29
https://note.com/kassie/n/n5cdf2a6eba2c

飲食業界ニュースまとめ #461 2021/6/30
https://note.com/kassie/n/n8a19a89c1c4e

みんなの経済新聞
https://minkei.net/

フードスタジアム
http://food-stadium.com/

フードリンク
http://www.foodrink.co.jp/news/

東洋経済オンライン 外食
http://toyokeizai.net/category/restaurant

フーズチャンネル
https://www.foods-ch.com/gaishoku/

Goo外食ニュース
https://news.goo.ne.jp/topstories/business/559/

サンケイBIZ
https://www.sankeibiz.jp/business/lists/service-n.htm

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/

流通ニュース
https://www.ryutsuu.biz/

M&A NEWS 食品・外食
https://ma-times.jp/category/manews/food

リテールテック
https://messe.nikkei.co.jp/rt/

<米国外食ニュース>

QSR マガジン
https://www.qsrmagazine.com/

NRN紙
http://www.nrn.com/

     △▼△▼△▼△▼△▼△

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
週刊Food104は食関連ビジネス向け情報のネット配信メールマガジンです。
週刊Food104への情報のご提供、記事に関するご意見等は、
editor@food104.com 宛にお願い致します。
新製品情報、新店情報、イベント情報、各種キャンペーン、ビジネス情報など
お知らせ下さい。
配信の一時停止、取止めは editor@food104.com 宛に配信お申込み時のお名
前、メールアドレス、会社名を記入、配信一時停止、または取止めの旨記して
お送りください。「週刊Food104」へのご依頼であることを明記して下さい。
https://www.sayko.co.jp/food104/
週刊Food104 Weekly Food104 Magazine
米国外食情報、トピックス、国内外アグリ情報、食関連ビジネス企業プレスリ
リース、王利彰のレストランチェック等、最新の食情報をお送りするだけで
なく、食関連のあらゆる悩みの解決をいたします。
Food104マガジンスタッフ
発行人:有限会社清晃 代表取締役 王利彰 
編集:石川史子
— https://www.sayko.co.jp/. ————————-
このマガジンを発行する王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社有限会社清晃(せいこう)は、海外から日本に進出する外食企業、日本から海外に進出する外食企業のサポート、及び、チェーンレストラン、フランチャイズチェーン展開をする企業へのサポートを行っています。
日本の外食企業では、大手ファスト・フードの殆ど、大手居酒屋、大手ファミリーレストラン、大手ホテル旅館、大手食品メーカー、大手食品卸売業、サービス業等へのコンサルティングを行っています。
有限会社清晃(せいこう)の業務内容につきましては
https://www.sayko.co.jp/company/
王利彰の経歴は 
https://www.sayko.co.jp/oh/
をご覧下さい。

ご質問、ご相談はeditor@food104.comにお寄せ下さい。

実務的な仕事だけでなく、外食産業を基礎から学びたい、家業の飲食業を
企業にしたい、家業の飲食業を継承したい、外食産業に将来就職したい、
将来独立して飲食業を経営したい、将来外食企業の経営者になりたい、
と思っている方にお勧めするのは、

関西国際大学人間科学部経営学科
http://www.kuins.ac.jp/old_faculty/management.html

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
https://business-school.rikkyo.ac.jp/

立教大学ホスピタリティ・マネジメント講座(毎年9月~12月、30回、受講料5万円)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kanken/

大学で外食を含む観光分野をきちんと学びたいという方は
立教大学観光学部
杏林大学外国語学部観光交流文化学科
等で学ぶことをお勧めします。
https://www.rikkyo.ac.jp/undergraduate/tourism/
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/foreign/

王利彰の長年蓄積した調理機器開発のノウハウは最適厨房研究会
http://saitekiken.jp/saitekichubo/

————————————————– 週刊Food104 —–

関連記事

メールマガジン会員募集

食のオンラインサロン

ランキング

  1. 1

    水産タイムズ社 橋本様インタビュー

  2. 2

    マックの裏側 第15回目 マクドナルド創業メンバーが語る秘話

  3. 3

    「ダンキンドーナツ撤退が意味するもの–何が原因だったのか、そこから何を学ぶべきか」(オフィス2020 AIM)

アーカイブ

食のオンラインサロン

TOP