外食ニュースクリップ「セブン&アイ・フードシステムズの中国進出」(商業界 月刊コンビニ2011年12月号)

デニーズなどを展開するセブン&アイ・フードシステムズは2009年7月に北京の金融街に1号店を開き、現在では北京に2店舗を展開している。主力業態のデニーズと同じファミリーレストランであるが、デニーズの名称は中国では使えず、All Day’sと言う店名にしている。
先日北京の金融街にある店舗でランチ時に訪問した。周囲には日系外食チェーンとして、味千ラーメン、吉野家が店舗を構え、中国系の新功夫、台湾系の永和大王、米国のKFC等の競合が軒を並べている。
この店舗群の中で、味千ラーメンとAll Day’sがフルサービス・レストラン、他の店はカウンターに並んで購入するファストフードだ。そのため、価格がファストフード系のお店よりもやや高いが、ホールにいるウエイトレスは日本のデニーズのように丁寧に接客をしてくれるのでリーズナブルな価格だろう。
ランチの料理の価格帯は28元~38元。ハンバーグランチは38元。付け合せは目玉焼き、フレンチフライ、人参、ほうれん草と日本と同様だが、日本の220gに対し北京は380gの肉を使いボリューム感を出している。
また、メニューには使用している牛肉の産地を明記して、安全性を訴求している。中国で日系外食店に人気があるのは品質に対する安心感だからだ。
店名がありきたりで、価格帯にしては内装があまりお洒落でないのが欠点だが、サービスのレベルは素晴らしい。イトー・ヨーカ堂やセブンイレブンは既に中国に多店舗展開して中国人の好みを把握しているようで、味とボリュームを中国人好みにしており、今後に期待できそうだ。

王利彰(おう・としあき)

昭和22年東京都生まれ。立教大学法学部卒業後、(株)レストラン西武(現・西洋フードシステム)を経て、日本マクドナルド入社。SV、米国駐在、機器開発、海外運営、事業開発の各統括責任者を経て独立。外食チェーン企業の指導のかたわら立教大学、女子栄養大学の非常勤講師も務めた。 有限会社 清晃(せいこう) 代表取締役

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