外食ニュースクリップ「デニーズの小型店舗」(商業界 月刊コンビニ2011年9月号)

ファミリーレストランは顧客のファミリーレストラン離れにより大量閉店を行い、セブン&アイ・フードシステムズ傘下のデニーズは2008年から100店以上閉店した。閉店後を居抜きでサラダとカレー食べ放題のハンバーグレストランを開業したステーキのケンが大盛況で、すかいらーくグループやロイヤルは類似の業態開発を行っている。しかし、デニーズは独自の道を歩みだした。デニーズは元々米国との技術提携で展開した業態で、ゆったりとしたテーブル配置が特徴であった。それが、家賃や設備投資面で高コストのデメリットを生んでいたのだろう。そこで、デニーズは大田区上池台店を今年初めに閉店し、2011年6月に小型店舗として新装開店した。客席80席と超小型の店舗だ。従来は郊外型の立派な大型店舗だったが、改築で同じ敷地に眼鏡市場を開店させて、賃料負担も下げようとしている。
客席にはゆったりしたブース席はなく、移動可能な椅子テーブルが中心で、まるで、マクドナルドの小型店で食事をする雰囲気だ。通路はフローリング状のPタイル。あっさりしとした内装のローコスト店舗だ。
大看板は元の黄色の六角形に戻しているが、店頭のDennysのロゴは黄色ではなく、白色のカフェ風の雰囲気だ。
厨房はずいぶん狭そうで、大型のウオークイン冷凍冷蔵庫ではなく、4枚扉のリーチイン冷凍冷蔵庫を2台裏においてある。一応簡単な屋根をつけているが、外気吹きさらしだ。洗濯乾燥機も裏にあり、このバックヤードの簡素化が店舗の小型化に貢献しているのだろう。

王利彰(おう・としあき)

昭和22年東京都生まれ。立教大学法学部卒業後、(株)レストラン西武(現・西洋フードシステム)を経て、日本マクドナルド入社。SV、米国駐在、機器開発、海外運営、事業開発の各統括責任者を経て独立。外食チェーン企業の指導のかたわら立教大学、女子栄養大学の非常勤講師も務めた。 有限会社 清晃(せいこう) 代表取締役

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