外食ニュースクリップ「関西の復権 セントレジスホテル」(商業界 月刊コンビニ2011年5月号)

東京にはフォーシーズン、パークアイアット、コンラッドヒルトン、リッツカールトン、ペニンシュラ、マンダリンオリエンタル、シャングリラ、等の客室単価5万円以上の外資系高級ホテルが軒を連ねているが、大阪にはリッツカールトンしかなかった。
その大阪に昨年10月スターウッドグループのトップグレードホテルのセントレジスが開業した。御堂筋沿いの本町の交差点に積水ハウスグループが建設した高層ビルの上階に高級ホテルを開業した。客室単価7万円以上で、最高級のスイートルームは80万円もする
ホテルのメインダイニングは普通フレンチだが、このホテルはイタリアンのラ・ベデュータだ。大阪はフレンチやイタリアンレストランの数が東京に比べ圧倒的に少ない。ハイアットリージェンシー大阪は開業の時にメインダイニングを中華の天空にしたことからも伺えるように大阪の好みが洋食より和食や中華だからだ。
イタリアンをメインダイニングにするのは大阪人の好みを考えると冒険のように思われるが、さすが素晴らしい調理長を抜擢した。長身で笑顔が素敵な中東俊文さんだ。京都の予約が取れない名店「草喰・なかひがし」の店主中東久雄さんのご子息だ。( 「摘草料理」で有名な美山荘の三代目当主中東吉次氏の弟さんが東久雄さん)
フランスなどで修行後、京都PRINZの調理長を経験し、セントレジスにスカウトされたようだ。「摘草料理」の流れを汲むイタリア料理とは斬新なアイディアだ。
このセントレジスホテルとラ・ベデュータが大阪の方にどのように受け入れられるか注目されている。

ラ・ベデュータ HP
http://www.stregisosaka.co.jp/dining/laveduta/

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