外食ニュースクリップ「産地直送食材の格之進Tokyo」(商業界 月刊コンビニ2011年2月号)
テレビ番組を見ると食関連の番組が多いことに気がつく。景気が悪いと制作費が安い割りに人気があるからだろう。10/22(金)の日本テレビの番組で、金曜スーパープライム!「肉ばか」!で東京23区で一番美味しいお肉料理が決定~!!
が放映された。練馬区で1位になったのが桜台にある格之進TOKYO(かくのしん )と言う焼肉業態の店舗だ。
最近の人気店は産地にこだわった食肉や野菜などの原材料を使って、いかにも産地直送を装っている。しかし、この格乃進は岩手の畜産農家「いわて門崎丑」直営の焼肉店だ。岩手で経営している焼肉店をベースに4年ほど前に練馬区桜台に開業し、現在では東京六本木と恵比寿にも同じ店名で焼き肉屋を経営している。
焼肉屋といっても韓国風ではなく、ガスや炭で客が自ら焼き上げるステーキといったほうが良いだろう。売り物は厚切りの柔らかい肉だ。ロースコース3800円、ヒレコース5400円、おまかせ特選コース8000円、アラカルトで特選カルビ2200円、特選ロース2600円、特選ヒレ3000円、と安くはない。客単価は6000円ほどになるだろう。
しかし、寿司用の漆塗りの皿に盛り付けられた1cmほどの厚さの厚切りヒレ肉はとろけるように柔らかく、ワサビ醤油で食べると幸せになる。寿司屋のようにネタケースに新鮮な肉を並べ、ベテランの調理人が和食の魚をおろすように丁寧に肉を切り分けてくれる。しかも、メニューにないその日の特選の肉をリーズナブルか価格で提供してくれる。価値のある外食店といえるだろう。最近は低価格ではない、価値を売り物にした産地からの漁業や畜産農家が進出を始めている。注目の業態だろう。
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