● FSPRO旬の味を喰らう会のご案内
● 新店オープン情報
● 日本外食ニュース
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰の米国外食情報
△▼△▼△▼△▼△▼△
■ FSPRO版旬の味を喰らう会のご案内
○Food104特別企画 FSPRO版旬の味を喰らう会「富山県魚津三昧」のご案内
いよいよ食欲の秋ですね。美味しい料理と適度なお酒が美味しい季節ですね。
そこで、FSPRO旬の味を喰らう会の開催のご案内です。食材の手配とご説明へ
(有)フーズシステムクリエーターの佃様にお願いいたしました。
以下は佃様の食材のご紹介文です。
前回は、旬の味を喰らう会は「岡山の日生」と「ジーン中園迎撃態勢」という
形で攻めてみました。9月は、一部を除いて、日本各地でこれまでで最も暑い
9月だったそうです。これも、ジーン中園旋風の結果かもしれません。
さて、暑い9月も、9月末くらいからは急激に冷え込み始めました。これからの
時期は、魚全体がおいしさを増す時期になります。ということで、今回は、富
山県は魚津の定置網で漁獲された魚を中心に、魚津三昧として富山湾の魚を食
べてみようと思っています。
ところで、魚津というところは、皆さんご存じだと思いますが、4月から5月位
にかけて蜃気楼がみられる地域として有名で、魚津漁協は自らを「蜃気楼漁協」
として、全国にアピールしています。また、この魚津漁協の産地市場は、日本
で一番衛生管理に気を遣った市場として位置づけられています。今回は、その
市場で水揚げされた魚を使い、晩秋の北陸の味を堪能していただこうと思いま
す。
さて、まず第一番目は、シマダイです。標準名はイシダイです。この時期、磯
臭さがとれ、脂がほのかにのり繊細なうまさを呈します。韓国では、超高級魚
として食べられていますが、意外に東京ではなじみのない魚になっています。
今回は、このシマダイを刺身で食そうと思います。
次は、富山湾で漁獲される深海魚のノロゲンゲを食べるこにしました。ゼラチ
ン質に富んだ、珍味です。最近は、富山ではこのノロゲンゲを干したものが売
られるようになりましたが、鮮魚としての需要は富山だけのようです。そこで
この食感がツルンとした感じで、独特のうまさのある魚を、今回は天ぷらにし
て食べようと思っています。
第三番目は、日本の海水温の上昇を現わす魚を食べていただこうと考えていま
す。その魚というのは、サワラです。普通はサワラは水温が下がり始めると、
富山湾から去っていくのですが、ここ数年、秋から冬にかけてもサワラが居つ
きはじめ、周年漁獲されるようになりました。これは、富山湾の水温の上昇を
示している何よりの証拠です。こうした温度の変化で、われわれの食習慣も変
わってきているような気がします。こうした変化を、舌で味わうことにしまし
た。越冬ツバメならぬ富山の越冬サワラを食べてみます。
四番目は、アカエビです。いわゆる甘エビのことで、トロッとした食感で、甘
味がでるものですから、甘エビと呼ばれているようですが、われわれが普段食
している甘エビと種類は同じですが、食感やうまさがどう違うのか、本物のア
カエビを食していただきます。
そして、最後は、富山湾で獲れる魚であるミシマオコゼという魚を食べていた
だきます。漢字名は「三島虎魚」と書き、もちろん「三島」とは東海道の宿場
三島(現静岡県三島市)をさしているのだそうです。この宿場の女郎衆が醜悪
でみだらなところからついたそうです(『新釈魚名考』榮川省造 青銅企画出
版)。魚の名前というのは、面白いものです。でも、今回はこのミシマオコゼ
を食べようと思っています。実は、食感がコリコリして、フグに似ており、美
味しい魚だと言われていますので、是非とも薄造りで食べていただこうと考え
ています。
以上が今回の魚津三昧の魚です。富山湾の晩秋の味覚を食べてみませんか。
なお、天候によっては、ほかの魚になる可能性がありますので、その際はご了
承下さい。
○開催日時:平成19年10月24日(水)午後7時~
場所:莫莫居鶯(ばくばくきょ うぐいす)
〒171-0021 豊島区西池袋1-18-1五光ビル地下1階
TEL:03-3987-0085
○会費:5,000円
○HP: http://r.gnavi.co.jp/a106200/
○申し込みは以下のフォームで王まで( oh@sayko.co.jp )お願いします。
***********************************
「FSPRO版旬の味を喰らう会富山県魚津三昧」に参加いたします。
(food104マガジン読者用)
ご芳名
所属
参加人数と同伴者のお名前
TEL
メールアドレス(連絡先)
**********************************
△▼△▼△▼△▼△▼△
● 新店オープン情報 ———————————————-■□
■ カレー舘百年屋 オープン
株式会社ダイキホールディングスは、奈良の大和西大寺駅前にカレー舘百年屋
をオープンしました。
中高年層の女性を主体に、中高年の男性、団塊世代の夫婦・若者世代なども対
応できるメニュー構成になっています。
大正ロマンを感じさせる内装は白・黒・茶を基調としたシンプルかつ温もり溢
れる空間です。
メニューに『彩カレー』という4色のカレーがあります。
白(ホワイトオムカレー) 緑(ほうれん草カレー)
黄(かぼちゃカレー) 黒(黒ごまカレー)
と多彩にそろえ、味覚だけでなく視覚でも楽しんでいただけるカレーに挑戦
しています。その他季節ごとの旬のカレーや毎月2回のイベントも企画。
夜の一品料理も多数あり、仕事帰りのサラリーマン・OLの方向けに生ビールは
300円と気軽にご注文いただける値段に設定しています。
今までにないカレー専門店を普及させる為、奈良三条通り・八木駅前・大阪市
3店舗・堺市2店舗と出展計画を立てています。今後の展開の重要な部分としま
して、完全なバリアフリーで体に障害を負った方もお一人でご来店いただける
店造りをします。
○店舗データ
住所:奈良市西大寺東町2-1-49
アクセス:近鉄西大寺駅北口降りて徒歩3分
TEL&FAX:0742-35-7000
営業時間:11:00~22:00
○URL: http://www.daiki-h.co.jp/curry/
■ 全国各地の郷土鉄板料理や産地直送の干物の店 鉄陣 ebisu オープン
「恵比寿 倭玄」の姉妹店、全国各地の郷土鉄板焼き料理と、産地直送の干物が
楽しめる店「鉄陣ebisu」(てつじん えびす)が9/01、オープンしました。
時代物の和家具等が配された古民家風の造りになっており、懐かしさと暖かみ
のある雰囲気を醸し出しています。毎日朝5時まで営業しているだけでなく、
どの時間帯に足を運んでも、フルメニューが味わえます。美味しい地酒、本格
焼酎、梅酒と郷土鉄板焼料理、甘味メニューまですべてを常にご用意。
○メニュー一例
沖縄直送 海ぶどう 530円
博多明太子の玉子焼 880円
地鶏たたきのバルサミコサラダ 680円
北海道 鮭のちゃんちゃん焼 880円
黒毛和牛ステーキ 1,680円~
仙台・厚切り牛タンの炭火焼 1,380円
阿波尾鶏岩塩焼 880円
十三・ネギ焼 680円
静岡・富士宮焼そば 730円
神戸・そばめし 730円
博多・焼らーめん 630円
○店舗データ
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-7-13 日基ビルB1
アクセス:JR山手線「恵比寿」駅・西口より 徒歩1分
東京メトロ 日比谷線「恵比寿」駅より 徒歩1分
TEL:03-5784-9280
営業日:夜の部/午後6:00~午前5:00(ラストオーダー 4:00)
定休日:日曜日(日曜日が祭日の場合は翌月曜日が定休)
△▼△▼△▼△▼△▼△
● 日本外食ニュース—————————————–■□
■ 2007年10月3日 日本経済新聞朝刊
○港区観光協会は老舗・お薦め100店公募
https://www.minato-ala.net/sightseeing/osusume100/index.html
みなさんのイチオシのお店を教えてください!
港区老舗・お薦めの店100選アンケート
港区観光協会では、みなさまからの区内の老舗・お薦めの店の推薦をもとに、
「港区老舗・お薦めの店100選」を選定し、ガイドブックを作成し観光振興に
役立てます。
フォームは上記のHPでダウンロードし記入してご応募ください。
応募の締め切りは、平成19年10月31日(水)必着。
対象は3代又は100年以上続いている老舗や、顧客サービスに独自のこだわり
がある店舗、港区ならではのお店です。
○アオキスーパー8月中間決算、経常利益が31%増益
http://profile.yahoo.co.jp/interim/9977
http://pipi.cocolog-nifty.com/pi/2006/05/1109_64ed.html
売上は3%増の401億円、経常利益は14億円
○あみやき亭経常利益2%増の8億4000万円
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJE2G6CGH320071002?feedType
=RSS&feedName=marketsNews&rpc=155
http://news.www.infoseek.co.jp/market/story/kabushikis20071003307093/
○日清食品9月中間決算原材料高で18%営業減益
○シダックス 自社社員食堂でメタボ対策、自社社員で効果検証
http://bizplus.nikkei.co.jp/smb/news.cfm?i=2007100300070a1
○スターバックス 人材流出防止へ育児支援本格化
http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/soumu/index.cfm?i=2007100300072b3
○チムニー、2008年1月をめどに中国大連に居酒屋出店、100%出資
○JR東日本東京八重洲の新築高層ビルに商業施設グランアージェを設ける。
開業は11月6日
■ 2007年10月4日 日本経済新聞朝刊
○東京ディズニーリゾートに2008年7月に東京ディズニーランドホテル開業、
価格発表。
○モスバーガーがライスバーガー商品刷新 カルビ焼肉投入
○サークルKサンクス 冷凍食品充実の実験店を江戸川区に開店
○ステーキハウス大手の「どん」最終最終赤字7億8,000万円
2008年2月期の見込み。前期は8億1,700万円の赤字。従来予想は2億1,000万円
の黒字。不採算店の閉鎖により5億円の特別損失。売上高は予想を13億円下回
る。「フォルクス」を「どん」へ転換するが、関西や九州で知名度不足から客
足低下。
○モック 新株予約件を大量発行
上場時はネットを活用した幹事代行の「幹事さんいらっしゃい」が好調だった
が、知名度の高いぐるナビに押され、飲食と挙式の支援事業へ転換したが、
2006年6月期からは2期連続で経常赤字。
○ヴィア・ホールディングス埼玉県中心の居酒屋チェーン「一源」を買収。
一源は埼玉千葉県を中心にJR駅近くで「食彩屋一源」を36店舗経営、2007年5
月期の売上高は45億円で最終損益は1億7,000万円の赤字
○日本マクドナルド 新宿に総合研究施設スタジオMを新設
通常の大型店舗の厨房2店分を備えた、研究と商品開発用のテストキッチンを
新設。施設面積は770平方メートル、114の客席をそなえたドライブスルーつき
の厨房を再現。
■ 2007年10月5日 日本経済新聞朝刊
○外食各社相次ぎハンバーグ専門店を開業
柿安は名古屋に炭火焼ハンバーグカキヤス、ニュートーキョーはエスタブロ、
すかいらーくはハンバーグガストを開業。
○キッザニア関西進出
三井不動産と提携し2009年春に阪神港支援近くの「ららぽーと甲子園」に出店
予定。
○山崎製パン外食の出店拡大
2008年12月期からヴィ・ド・フランスの西日本展開を本格化。
■ 2007年10月6日 日本経済新聞朝刊
○外食各社 ワンコインでお得感
日本KFCは500円のチキンセット、リンガーハットは期間限定の500円商品を定
番化。ロッテリアは100円メニュー
○リンガーハット8月中間決算最終赤字の2億2,600万円
2007年8月中間期、ブランド強化の広告宣伝費増加でも売上伸びず、不採算店
舗の減損。損失や保証金の貸し倒れ損失計上も影響。
○ワタミ 9月中間の経常利益は前年同月比2倍の15億円
■ 2007年月10日3日 日経MJ
○柿安本店上海のレストラン閉鎖
上海に2006年10月に1億9000万円を投資し482席の「柿安国際美食」開業したが
中国人の消費者の志向がつかめなかったため。9月31日閉鎖。2億1,000万円の
損失。しかし、今後も中国市場の研究と出店検討は継続する。
○グローバルダイニング 来月都内にハンバーガー店出店
11月7日に文京区にハンバーガー専門店を出店。店名は「ゼスト・プレミアム
バーガーラクーア。店内で肉を加工、ハンバーガーは580円など。
■ 日本食糧新聞
○最新ニュースは http://www.nissyoku.co.jp/shinbun/20071005/
△▼△▼△▼△▼△▼△
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報————————-■□
■ 新鮮な海鮮物を腹いっぱい食べられるシーフード・ブッフェ・レストラン
が大流行 立教大学経営学研究科博士課程後期専攻 李美花(イミハ)
韓国にはアウトバック・ステーキハウスを筆頭に、T.G.I.フライデー、ベニガ
ン、シズラー、トニー・ローマなど、米国から進出してきた外食チェーンが多
いのです。こうしたファミリー・レストランの人気メニューは韓国人の好きな
牛肉やチキンなどの肉類を使用した料理が多くなっています。サラダでもフラ
イしたチキンを乗せたボリュームたっぷりの料理が好まれます。
ところが、最近海産物を売り物とするシーフード(Seafood)ファミリー・レ
ストランが相次いでオープンし、脚光を浴びてきています。その人気の背景に
は、韓国における健康志向ブームとブッフェ・レストランを組み合わせた、バ
リューの演出があります。その中でも数十種類の寿司とカリフォルニア・ロー
ル、サラダまで揃っている「寿司ブッフェ」が大人気です。ブッフェの利点は
大勢の客が来店しても、席さえ空いていれば直ちに料理を食べられると言うこ
とで、待つのが嫌いで大食らいな韓国人にぴったりの業態ですね。
現在シーフード・ファミリー・レストランは、「スチーム・ポット」、「バイ
キング・ブッフェ」、「シーフード・オーシャン」、「トウダイ」、「ムスク
ス」などソウル・首都圏だけでも10店を越えています。これからのシーフード
・ブッフェ市場は高い成長が予測され、既存の外食企業の参入も後を絶たない
ようです。国内最大チキン・フランチャイズ「BBQ」を経営するゼナシスも市
場参入を打ち出しています。
複数のブランドでチェーン展開をしているCJフードビルは、2006年9月に230席
の大規模の「シーフード・オーシャン」をオープンしました。元々この物件は
1994年12月にすかいらーく2号店として開店し、客席回転数が1日で10回転と言
う素晴らしい記録を打ち立てた跡地です。同社は2007年には日本の「すかいら
ーく」との技術提携契約の更新を行わず、既存5店舗の「すかいらーく」を改
装し、他の自社外食ブランドに切り替える計画です。
オープン以来営業順調の「シーフード・オーシャン」の月商は5億~6億ウォン
ほど。90種類を超える新鮮なシーフード・バーが人気です。また、香港、ハワ
イなど全世界に26店の寿司・シーフード・ブッフェ・レストランを展開してい
る「トウダイ」は、2006年3月ソウルの江南(カンナム)に300席規模でオープ
ンしました。競争店より高級感が溢れるトウダイは、平日でも予約が取れない
ほどの行列です。このようなシーフード・レストランの主な顧客は、美容やダ
イエットに興味が深い20代から30代の女性が多いのですが、最近は家族連れや
飲み会などを利用する団体顧客が増えつつあります。
○ブッフェ・レストランの革新「ムスクス」
今回は江南の中心にあるセントラルシティに開店したシーフード・ブッフェ・
レストラン「ムスクス」を紹介しましょう。セントラルシティは高速バスター
ミナルと、新世紀デパート、マリオットホテルもある巨大ショッピングセンタ
ーで、多くの人が通過します。ムスクスは、画一的な外食業界のなかでは、顧
客の個性と好みに答えられる料理とサービスを提供しています。
ムスクスの一番の特徴は、寿司を中心に洋食、ベーカリーに至るまでの幅広い
メニューのバリエーションです。特に職人が目の前で握ってぐれる寿司が一番
人気です。お寿司とカリフォルニア・ロールの種類は合わせると20種類を超え
ます。また、お好み焼き、おそば、味噌汁などもお寿司と一緒に味わえる。洋
食コーナーには、サラダを中心に冷たい料理と、スープ、パン、カツレツ、ソ
ーセージなどの温かい料理が豊富に揃っています。ベーカリー・コーナーには
黒米パン、クロレラパンなどの健康志向のメニューと、女性顧客からの絶対的
な支持を得ているケーキ、クッキー、ゼリー、プディングなど20余りのデザー
トが揃っています。
各店舗ことに異なる顧客ニーズに対応するべく、店舗ごとにメニューを変更す
るキメの細かい対応を行っているのです。各店舗あたり一日平均800人を超え
るお客さんが訪れるムスクスは、2日~3日前に予約入れないとすぐには着席で
きないほどの超繁盛店で、平日も行列の絶えない店舗でした。
○「ムスクス」セントラルシティ店
住所/famile park1F,central city,118-3,banpo-dong,seocho-gu,Seoul,Korea
電話/82-2-6282-2970
客席数/ 240席
大人 平日 Lunch Buffet 18,000ウォン、Dinner Buffet 26,000ウォン、
週末および祭日 Lunch Buffet 25,000ウォン、Dinner Buffet 28,000ウォン
子供(6才~13才) Lunch Buffet 12,500ウォン、Dinner Buffet 14,500ウォン、
営業時間/平日11:30~15:30 18:00~21:40
週末および祭日11:10~13:10,13:40~15:40,17:30~19:30,20:00~22:00
http://www.muscus.com/
(1,000ウオン=124.26円2007年9月18日レート)
筆者略歴
韓国出身。
長安大学日本語科卒業
ソウル首都料理専門学院で和食と韓国料理の調理師資格取得。
草堂大学調理科学科にて外食経営を学び、卒業。
2004年4月に日本に留学し、立教大学ビジネスデザイン研究科(MBAコース)
入学。
2006年3月同校卒業。経営学修士。
2006年4月立教大学経営学研究科博士課程後期入学、米日韓におけるフランチ
ャイズ・システムをテーマに博士号取得を目指している。
その他、日本では「飲食店経営」執筆中、韓国では「外食経営」等に執筆し、
現在は韓国フランチャイズ雑誌Business & Franchiseに日本のフランチャイズ
企業動向を執筆中。
○筆者連絡先 jane0423@hanmail.net
△▼△▼△▼△▼△▼△
● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□
■ 焼肉が復活 モスライスバーガー3種を新発売
株式会社モスフードサービスでは、平成19年10月12日(金)にモスライスバー
ガーを全面的にリニューアルし、全国のモスバーガー店舗(一部店舗を除く)
で販売開始します。
「モスライスバーガー カルビ焼肉」と「モスライスバーガー 五目きんぴら」
は、定番新商品として、「モスライスバーガー 鶏つくね」は、10月12日(金)
から11月下旬までの期間限定で発売します。
「モスライスバーガー カルビ焼肉」 ※定番商品
オーストラリア産の牛バラ肉(カルビ)を、生の長ネギとしょうが、りんご果
汁などを加えて風味とコクを出したしょう油ベースの和風オリジナルソースに
漬け込み、お店の鉄板で焼き上げて、サンチュ、ライスプレートで挟みました。
焼肉店では定番の、みずみずしいサンチュと焼肉の組み合わせが食欲をそそり
ます。お店の鉄板で調理することにより、タレのしみこんだ牛肉の美味しさと
風味のよさを引き出します。しょう油の焦げた香ばしい香りや味わいとライス
の甘みが絶妙にマッチした味わい深い一品です。
「モスライスバーガー 鶏つくね」 ※期間限定
タレを絡めて香ばしく焼き上げた鶏のつくねに、オニオンスライスをのせてラ
イスプレートで挟んだ、鶏肉のうまみを存分に楽しめる商品です。つくねは、
粗めに挽いた鶏のもも肉に、レンコン、長ネギ、しょうがやにんにくを加えて
練りこみ、一度じっくりと直火焼きしたあと、しょう油や砂糖、隠し味のオイ
スターソースなどを加えたモスオリジナルの和風ソースにつけて2度焼きして
います。レンコンのシャキシャキとした食感やジューシーな肉汁が楽しめる、
シンプルながらも食べ応えのある一品に仕上げました。
「モスライスバーガー 五目きんぴら」 ※定番商品
「モスライスバーガー きんぴら」の健康価値を高め、さらにおいしくリニュ
ーアルした商品です。五目きんぴらをパリッとした食感の焼きのりの上にのせ
ライスプレートで挟みました。きんぴらで使用する食材は、従来のごぼうとに
んじんに、レンコン、黒ごま、こんにゃくを加えた5品目です。食材を太め・
大きめにカットし、しょう油と味噌、みりん等でじっくりと炒め、しっかりと
したごぼうの歯ごたえをお楽しみいただけます。ご飯に合わせたやや濃いめの
味付けで、素朴でどこか懐かしい味わいに仕上げました。
○モスHP: http://www.mos.co.jp
△▼△▼△▼△▼△▼△
● 王利彰の米国外食情報
■ NRN誌2007年8月27日号 高級化する食品スーパーはカジュアルレストラン
チェーンの強敵になりつつある(続き)
東南部に900店舗、年商21.65ビリオンドルの食品スーパーを展開するパブリッ
クス(株式非公開会社)はフロリダ州のレイク・マリーに2007年の4月から
「Culinary Prepared-Food Experience」の実験を開始しました。店内には9つ
の異なるオープンキッチンを設置し、好きな惣菜を調理してもらえます。惣菜
や料理は店内で食べることも持ち帰ることもできます。
9つのオープンキッチンの内訳はPcific Wok(中華料理)、The Carvery and
the Mediterranean Oven(多分、ギリシャ風肉料理)、などです。パブリック
スはこの実験の結果を踏まえてどのような惣菜の提供の仕方をするかを決める
予定です。実験店における現在の客単価は7.99ドル~11ドルです。パブリック
ス社は「現在の競合は同業の食品スーパーだけでなく、ホールセール・クラブ
やレストランも含まれるのだ」と語っています。
カリフォルニア・ピザ・キッチンの共同創業者のラリー・フラックス氏は「従
来のレストランの競合はレストランだったが、現在では食品スーパーが大きな
競合となっている。我々の店舗の横に惣菜と店内飲食施設を持つホールフーズ
が出店したときには、売上に大きな影響を受けた。それに対抗するためは顧客
の便宜性を図らなくてはいけないので、レストランは持ち帰りビジネスを強化
しなければいけない。現在のカリフォルニア・ピザ・キッチンのテイクアウト
の売上は17%を占めるまでに成長している。
また、当社のブランドで食品スーパーで販売している冷凍ピザの売上は当社の
レストラン部門と同じ規模まで成長している。しかし、レストランは単なる持
ち帰りにはない、サービスとエンターテイメント、雰囲気があるし、パーティ
などの特別な会合に使えると言う強みを忘れてはいけない。当社のテイクアウ
トと小売店における冷凍ピザの販売で重要なことは、カリフォルニア・ピザ・
キッチンの店舗における素晴らしい経験が重要であると思っている。店舗の品
質とサービス、料理を高いレベルに保つことがブランドを維持し、テイクアウ
トと小売の売上を向上させるのだ」と語っている。
調査会社のNPD社によると外食と中食のマーケットの合計の売上のうち、87%を
外食が占めており、中食はまだ13%に過ぎない。しかし、成長率を見てみると
2002年から2007年の間に中食(食品スーパー等の小売店)の顧客数は10%増加
しているのに対し、外食の顧客数は5%の増加に過ぎない。
ここ数年、中食の売上を伸ばしている原動力は共稼ぎ世帯の増加等による食事
を作る時間のない人たちが増えていることである。NPDの調査によれば2006年
の平均的な消費者は持ち帰り惣菜などの中食を年間127回利用し、レストラン
の利用は81回に過ぎないことがわかった。
景気の低迷からやや高級なカジュアルレストランの売上は低迷しているが、そ
れらのレストランのテイクアウトの食数は増加している。チェーンによっては
10%以上のテイクアウト比率になっている。
食品関連のコンサルタント会社のテクノミックス社は最近の調査によれば「近
年の不況とガソリン価格の高騰は消費者を外食から遠ざけ、食品スーパーなど
の中食を購入させるようになっている。」と発表している。
食品スーパーのセイフウエーは「確かに最近の不況とガソリン価格の高騰は我
々がレストランから客を奪う原動力になっている」と認めている。
シカゴに本社があり、9店舗を展開している中華料理チェーンのスタイヤー・
クレイジー社は1995年の創業です。2006年の11月に投資ファンドのThe Walnut
Groupに買収されています。「中華料理のテイクアウトはアメリカ人にとって
のアップルパイのように必要不可欠なものになっている。しかし、多くのカジ
ュアルレストランはテイクアウトビジネスを余計なものだと軽視している。当
社は顧客のテイクアウトへの満足感を増すために、テイクアウト専用の駐車場
の設定、専用の従業員の配置、持ち帰りカウンターの設置、等を行っている。
また、テイクアウト用の容器も保温性を高めるだけでなく、デザイン性にも気
を配っています。当社は幸いなことに若いチェーンですので、既存店を改造す
るのではなく、新店舗に最初からテイクアウトを考慮した設計をしています。
その結果テイクアウトの売上比率は8%になっています。さらに、お客様が何処
からでも注文ができるように、E-mailによる注文受付を検討しています。」
さらに、同社当社の総調理長のGreg Carey氏は「確かにホールフーズやその他
の食品スーパーの持ち帰り惣菜は競合となるが、その何れもが持っていないの
は当社のような素晴らしいサービスと雰囲気、料理を提供するレストランのブ
ランドです。」と語っています。
さて、今週はニューヨークとアトランタに出張します。ニューヨークでは新型
のホールフーズ、ウエッグマンズ、スチュー・レオナード、を見学し、最新の
中食の動向をチェックしてきます。レポートをご期待下さい。