● 新店オープン情報
● 日本外食ニュース
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰のレストランチェック
● 王利彰の米国外食情報
*マガジン8月13日号はお盆のお休みとさせていただきます。
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● 新店オープン情報 ———————————————-■□
■ LIVE RESTAURANT 六本木シルビー オープン
LIVE RESTAURANT 六本木シルビーが6/17に六本木交差点そばにオープンしまし
た。
60年代~80年代の懐かしの音楽を毎日ライブ演奏にてお楽しみいただけます。
シルビーに一歩足を踏み入れると素晴らしいライブ演奏と共に懐かしい青春時
代にタイムスリップすること間違いなし。楽曲のリクエストももちろん可能で
す。料理は、高級ホテル出身のシェフが腕をふるう本格イタリアン。 熱い演
奏と共に美味しい料理を楽しんでください。
○メニュー例
旬の魚のカルパッチョ 735円
若鶏桃肉のコンフィーサラダ 945円
ピザマルゲリータ 975円
ベーコンとトマトのスパゲティ 945円
豚のロースカツレツ バルサミコソース 1,785円
本日のデザートとジェラートの盛り合わせ 630円
○店舗データ
住所:東京都港区六本木4丁目10番3号-福山ビル地下1F
アクセス:地下鉄/日比谷線・大江戸線 六本木駅下車 徒歩1分
TEL:03-5411-5066
営業日・営業時間:18:00~00:00
定休日:日曜、祝日
坪数・席数:約30坪・55席
○URL: http://www.sylvie-rop.jp/ /
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● 日本外食ニュース ———————————————-■□
■ すかいらーく、小型中華店から撤退、全20店閉鎖―小型洋食店は継続
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://www.skylark.co.jp/news/index.html
すかいらーくは小型の中華料理店の「エスバ」事業から撤退した。都心部の地
価上昇や人手不足問題を解消する業態として繁華街に出店したが、競合激化に
伴い売り上げが伸びず、採算に合わなかったため。小型洋食店の「Sガスト」
は継続する。
■ 華屋与兵衛、駅前に低価格店、多店舗化へ都内に実験店
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://www.hanayayohei.co.jp/index2.html
http://news.r-jinzai.net/article/103481494.html
華屋与兵衛は、消費者の低価格志向に対応した駅前立地の新業態を開発した。
まず2店体制で実験。新業態は「ごはん処 華の家(や)」。
■ 日清丸紅飼料 養殖魚の生産情報管理、JAS対応、食の信頼向上(食を支える)
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://www.mn-feed.com/
日清丸紅飼料が開発したトレーサビリティー(生産履歴の追跡)システムの
「魚歴」。小売りなどに提出する産地証明書を瞬時に作成でき、導入費用も安
い。
■ キリンビバレッジ奥田紘子氏 「潤る茶」開発、若きリーダー(フーズWho)
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://www.beverage.co.jp/company/employ/shinsotsu/voice/okuda/index.html
キリンビバレッジが5月末に発売したブレンド茶「潤る茶」が好調な売れ行き
をみせている。開発のリーダー役を務めた奥田紘子さん(28)は定番商品の地
位獲得に手応えを感じている。
■ KFC、立地別に割引カード、郊外ではガソリン懸賞も
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9873&NewsItemID=
20080723NRS0070&type=2
http://news.r-jinzai.net/article/103486523.html
http://www.kfc.co.jp/
http://japan.kfc.co.jp/news/index.html
日本ケンタッキー・フライド・チキンは駅前など徒歩圏にある店舗と郊外のド
ライブスルー付き店舗で、それぞれ内容が違う割引クーポン付きパスカードな
どを配布する。ドライブスルー対応店についてはガソリン百リットルが当たる
キャンペーンを実施する。
■ ふりかけ新製品倍増、大森屋、米飯回帰に対応
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://www.ohmoriya.com/product/index.html
http://news.r-jinzai.net/article/103483962.html
のり大手の大森屋は秋冬向けにふりかけ類の新商品を例年の2倍投入する。小
麦粉製品の値上げや外食離れで家庭での米飯需要が高まっており、商機と判断
した。
■ マクドナルド、辛みを利かせたチキンバーガー
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://www.mcd-holdings.co.jp/news/index_2008.html
日本マクドナルドは赤とうがらしを使い辛みを利かせたチキンを挟んだ「ジュ
ーシーチキン 赤とうがらし」を24日から販売した。
■ 「ブルーシール」、六本木に高級店、道とん堀、期間限定
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://news.r-jinzai.net/article/103488325.html
http://www.blue-seal.jp/
お好み焼きチェーンの道とん堀は、アイスクリームを主力とする「ブルーシー
ルカフェ」の高級業態店を東京・六本木の東京ミッドタウンに8月1日から9月
15日までの期間限定で出店する。
■ コカ・コーラグループ、はちみつ入り緑茶飲料
2008/07/23 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080714AT3K1400M14072008.html
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/15/020/index.html
コカ・コーラグループは22日、ハチミツ入りの緑茶飲料「SWEECHA」を発売した。
■ 外食、他業種と共同出店―ドトール、カフェ、書店併設、チムニー、ロー
ソンと連携 2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=2651
外食各社が他業態との連携など出店手法の幅を広げている。ドトールコーヒー
は単価が高いカフェ業態で書店を併設。チムニーはローソンの不動産物件の情
報システムを利用し同一ビルなどへ共同で出店。
■ メタボ対策にコーヒー我慢、30~40代男性、低カロリー志向 コカ・コーラ調査
2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://www.j-cast.com/2008/07/03022924.html
日本コカ・コーラが30~40代の男性に実施した調査によると、メタボリック
(内臓脂肪)症候群対策として、今後避けたい飲料の1位がコーヒーだった。
■ 「和食さと」、中国進出、上海に1号店、日本食需要見込む
2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://www.sato-restaurant-systems.co.jp/
http://news.r-jinzai.net/article/103558563.html
サトレストランシステムズは7月中に中国・上海に「和食さと」の海外1号店
を出店する。
■ ふうどりーむず、民事再生法申請、小樽、冷凍おせち不振
2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/106484.html
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000807230006
http://webotaru.jp/2008/07/0722-2.php
冷凍食品製造販売のふうどりーむずが東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
負債総額は約20億円。独自開発した急速冷凍技術を利用して2000年に冷凍すし
を発売し急成長した。
■ グルメ杵屋子会社、大阪の水産卸を完全子会社に
2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://www.gourmet-kineya.co.jp/ir/index2.html
http://www.sankei-kansai.com/2008/07/23/20080723-001167.html
http://www.gourmet-kineya.co.jp/company/index3.html
グルメ杵屋の子会社で卸売市場を運営する大阪木津市場は民事再生中の水産卸
大阪木津魚市場を完全子会社にした。回転ずし大手の元気寿司向けに鮮魚を供
給するなどグループ全体で再建を後押しする。
■ 外食売上高、プラス8社のみ、6月主要32社、ファミレスが苦戦
2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://news.r-jinzai.net/article/103554204.html
主要外食32社の6月の既存店売上高は、5月から大幅に悪化し、前年を上回った
のは8社にとどまった。
■ 灘の酒造各社、「美・食」開拓―酒かす使い化粧品、蔵改装し料亭に
2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://www.hakutsuru.co.jp/corporate/news/080304.shtml
http://www.jyokaitsushin.co.jp/hakuturu42.html
関西の灘地域に集まる酒造各社が化粧品や食品といった「美・食」分野の開拓
を加速している。神戸市に3月開業した商業施設に、百貨店の化粧品売り場で
みかけるような店「御影サロン ミューズ」が登場。白鶴酒造。
■ シダックス、夏バテ予防料理、カレーなど12品
2008/07/25 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=4837&NewsItemID=
20080725NRS0112&type=2
http://www.shidax.co.jp/mobile/natsubate/im/index.html
シダックスは給食受託施設や運営するカラオケ店、レストランなど合計約
1,300の店舗・施設で夏バテ予防をうたった料理の提供を始めた。
■ メバチマグロの卸値横ばい続く、冷凍品、休漁響かず
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://mainichi.jp/select/biz/archive/news/2008/07/05/
20080705ddm003020137000c.html
冷凍メバチマグロの卸値は横ばいが続いている。6月からほぼ2カ月間変わって
いない。台湾船の休漁情報を受けて4月から約3割上昇した後は、需要減退を警
戒して一段の値上がりに歯止めがかかっている。
■ 山梨・都留の生産組合、ニンニク「一坪農家権」販売、年13,000円
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.fujisan-net.jp/news_main.php?news_num=714
http://www.fujisan-net.jp/MAIL/200804219594/I-5.html
都留市曽雌にんにく生産組合(山梨県都留市、朝田彦雄組合長)は今夏、ニン
ニク畑の「1坪農家」になる権利を個人向けに販売する。
■ アグリシステム、石臼製粉に進出、来年、北海道産の小麦使用
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080716c3c1600q16.html
http://www.sogopage.com/migration/17aokiagrisystem/
農産物卸、有機栽培指導のアグリシステムは製粉事業に進出する。十勝地域を
中心とした道内の契約農家が減農薬・有機栽培する小麦を、栄養価が損なわれ
にくい石臼で製粉し、安心・安全で高品質な小麦粉として販売する。
■ 全農青果センター、昨年度6%増収、スーパー・生協向け好調
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://z-center.co.jp/profile/index.html
http://www.zennoh.or.jp/index02.htm
全国農業協同組合連合会の青果物直販子会社であるJA全農青果センター(埼玉
県戸田市、岩城晴哉社長)は、2008年3月期の青果物販売高が1447億5,800万円
となった。
■ 国産牛肉5年ぶり安値、卸価格、割安感で豚・鶏にシフト
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://lin.lin.go.jp/alic/statis/jweek/jweek.htm
国産牛肉の卸値が下げ続けている。スーパーなど量販店で売られることが多い
ランクでは、5年ぶりの安値水準となっている。一方、国産の豚肉や鶏肉の卸
値は上昇傾向が続いている。
■ ブランドを育てる JAかとり東庄地区、小カブ「ホワイトボール」(食材最
前鮮) 2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.ja-katori.or.jp/product.html
http://www.ja-cb-mottoanshin.com/b-s/katori/howaito.htm
千葉県の北東部、銚子市にほど近い東庄町は小カブの一大産地だ。JAかとり東
庄地区は中央部に広がる下総台地で小カブ「ホワイトボール」を栽培している。
■ サイゼリヤ、ハンバーガー店縮小、2店舗を業態転換、早期の多店化断念
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.saizeriya.co.jp/ir_info/jp/index.html
http://news.r-jinzai.net/article/103798344.html
サイゼリヤはハンバーガー店「イート・ラン」事業を縮小する。現在3店ある
店舗のうち2店を8月までに、低価格のスパゲティを販売する小型店「サイゼリ
ヤEXPRESS」に転換する。十条店、川口店の2店を業態転換。青戸店はイート・
ランのまま営業を続ける。
■ 高級すき焼き店、柿安本店、首都圏に再参入、9月、東京・銀座に旗艦店
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://news.r-jinzai.net/article/103802708.html
http://www.kakiyasuhonten.co.jp/investor/topics.html
柿安本店はすき焼きやしゃぶしゃぶなどを提供する高級肉レストランに再参入
する。9月に東京・銀座に旗艦店を開業し、大阪や名古屋などほかの大都市部
への出店も検討する。
■ コロワイド、生パスタ専門店、東京・葛飾に開業
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.colowide.co.jp/shop/index.php?shop_no=1223
コロワイドはイタリア料理店「ラパウザ」の生パスタ専門店「自家製生パスタ
のお店『ラパウザ』」を出店した。東京・葛飾にある大型商業施設「アリオ亀
有」のフードコートに1号店を出した。
■ デニーズ、北京五輪期間中、弁当100円値下げ
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.7andi-fs.co.jp/7fs/index.html
http://news.r-jinzai.net/article/103792927.html
セブン&アイ・フードシステムズは主力のファミリーレストラン「デニーズ」
で、北京五輪期間中に持ち帰り弁当を値下げする。
■ 水産加工「海の恵み」、焼きサバすし、生産能力5割増
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.umi-megumi.com/
水産食品加工の海の恵みは焼きサバすしの拡販を進める。このほど新工場を稼
働。
■ 六甲バター、チーズ・チョコ値上げ
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.qbb.co.jp/
六甲バターは9月から家庭用プロセスチーズの「QBB」製品や輸入チョコレート
の「リンツ」製品を1割前後値上げする。
■ レストラン・エクスプレス、銀のさら、6%値上げ
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.restaurantexpress.co.jp/new/index.html
宅配すし店「銀のさら」を運営するレストラン・エクスプレスは8月から順次
ほぼ全商品を平均6%値上げする。
■ マルシェ、焼鳥屋、中国で多店舗化、10年度に35店目指す
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.marche.co.jp/contents/ir/index.html
http://news.r-jinzai.net/article/103802203.html
居酒屋大手のマルシェは焼き鳥居酒屋「八剣伝」を中国で多店舗展開する。
上海の一号店が好調なため現地でFC店を募集。
■ リン・クルー(鍋よし)健康志向の女性客つかむ フード新潮流競争力を磨く
2008/07/28 日経MJ(流通新聞)
http://www.rincrew.co.jp/
http://r.gnavi.co.jp/g469904/
外食店運営のリン・クルー新業態の「鍋よし」は一つの鍋で二種類の鍋が味わ
える。健康志向の追い風にも乗って、OLなど若い女性を中心に関心を呼んでい
る。
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● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報 ————————■□
■ 韓国外食マーケット その19
立教大学経営学研究科博士課程後期専攻 李美花(イミハ)
立教大学ビジネスデザイン研究科で執筆した修士論文(調査研究)。執筆は3年
前から取り組み、発表したのは2年ほど前ですので、古いデーターになること
を御了承ください。また、本文はテキスト表示ですので、表関係も掲載できな
かったり、表示がうまくいかない場合がありますし、出典や引用の明記も欠け
てしまうことをご了承ください。
○MINI STOP
会社概要&沿革
韓国のデサン(DAESANG)グループが日本の大手流通会社であるジャスコと技術
提携を締結し、1990年韓国に1号店を出店した。日本のMINI STOPのように21世
紀型のコンビニとも言われるCombo storeをコンセプトとして、ファストフー
ドを店内加工する厨房設備とEat in Cornerスペースを兼備した。2005年12月
現在、直営中心で総店舗数900店を展開している。
2004年10月 2004年韓国経営革新優秀企業選定(ソウル経済新聞)
2004年3月 ミニストップ900店開店
2004年1月 韓国ミニストップ株式会社に社名変更
2002年4月 ミニストップ500店開店
2001年3月 仁川国際空港店1、2号店開店
2000年1月 第2次POS2)システム導入
1999年10月 CVS部門顧客満足度1位受賞(韓国能率協会主管)
1998年6月 資本金196億ウォンに増資
1990年11月 ミニストッブ1号店木洞(Mokdong)店開店
1990年6月 ミニストッブ(株)と技術導入契約締結
社名:Dae Sang Distribution & Service Co., Ltd.からMINI STOP Korea Inc.
への社名変更
所在地:エンジニアリングBldg.7F,474-14,bangbae-dong,seocho-gu,
Seoul,Korea/ 82-2-2103-9506 www.ministop.co.kr
設立:1990年6月 ミニストッブ(株)と技術導入契約締結
代表:イ・サンボク
資本金:254億ウォン
総店舗数:約900店/店舗構成率 直営店;9割/加盟店;1割12月10日現在
経営ポリシー:ミニストップ+地域+人+顧客+平和
Concept:CVS+ファストフードを結合したコンボストア
売上:375,019,943,625ウォン(2004年第8期)
(単位:ウォン)
2004年 2003年 2002年 2001年
売上
375,019,943,625 336,042,629,974 257,107,369,763 136,204,515,746
経常利益
(-)2,910,894,626 2,881,752,255 4,046,427,326 3,315,303,766
当期純利益・損失
(-)2,592,912,004 2,069,093,873 2,854,029,685 3,656,609,463
出所:韓国金融監督院HPを参考に筆者作成
4P’s分析-Interviewee:Kwon,HyukMo/Merchandising Headquarters General
Manager(2005年8月4日10:00am、本社)、Konishi,Morihiko/Managing Director
(2005年8月4日10:00am、本社)、陶山勝/監査役(2005年7月28日14:00pm、日本
ミニストップ本社)
1)Product
日常品がコモディティ化する中、他競争店との差別化を図るために店内調理の
ファストフードが有効である。MINI STOPの店内でのファストフード調理場と
店内での飲食が可能のEat-in-cornerは大きな差別化の武器である。しかも、
焼き芋、ハンバーガー、などの30種類余りのファストフードのPB商品は高い利
益率を収めることができる。
2)Price
韓国の主婦の顧客はコンビニにはなかなか足を運ばないのが実状である。その
理由としては、商品の価格が一般の小型スーバーよりは2割ほど高いからである。
その対策として価格割引イベントを行っている。
3)Promotion
子供お絵かき大会、Gwangju-Biennale3)などのような各種文化イベントに連続
して9回参加するなど、社会貢献にも力を入れている。
4)Place
無借金という堅実な経営財務構造を元に、INCHEON国際空港、ソウル中心高速
バスターミナルのセントラルシティー、病院など、露出度が高い立地に出店し
ブランド認知度を向上させた。フランチャイズの基本精神は加盟経営者がハッ
ピーにならないといけないという経営信念を元に、店舗数にこだわらず店舗展
開している。店舗数中心の展開を行ってしまうと加盟店がハッピーにならない
ケースも生まれてくるからだと、ミニストップ関係者は語っている。
5)成功の要因
ファストフード商品の構成比率を他店の8%に対し15%まで向上させ、高い収益
率を実現させ、加盟店からの高い満足度を得ている。ファストフード商品は利
益率も高いので総利益率が高くなるのだ。MINI STOPのようにCVS部門に対して
FF部門を付け加えるためには、厨房設備とEat in corner、店内運営ノウハウ、
などの構築が必要で参入障壁が高いため真似し難い。しかも、他競争店との大
きくConceptが異なることを顧客に訴えることが出来、差別化戦略にもつなが
っている。
セブンイレブン、ファミリーマートとも韓国企業が日本の本社と提携したエリ
アフランチャイズ契約である。ミニストップも当初は韓国企業がエリアフラン
チャイジーとして運営していたが、韓国企業の都合により日本のミニストップ
本社に経営権を売り渡し、現在ではコンビニエンスストアー業界では唯一の日
本資本の企業となっている。
(続く)
筆者略歴
韓国出身。
長安大学日本語科卒業
ソウル首都料理専門学院で和食と韓国料理の調理師資格取得。
草堂大学調理科学科にて外食経営を学び、卒業。
2004年4月に日本に留学し、立教大学ビジネスデザイン研究科(MBAコース)
入学。
2006年3月同校卒業。経営学修士。
2006年4月立教大学経営学研究科博士課程後期入学、米日韓におけるフランチ
ャイズ・システムをテーマに博士号取得を目指している。
その他、日本では「飲食店経営」執筆中、韓国では「外食経営」等に執筆し、
現在は韓国フランチャイズ雑誌Business & Franchiseに日本のフランチャイズ
企業動向を執筆中。
○筆者連絡先 jane0423@hanmail.net
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● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□
■ この夏注目 「寿司シャン」ならぬ「おでシャン」
渋谷区に2店舗のおでんダイニングを展開するアルスンダイニンググループ株
式会社は、おでんをシャンパンとともに味わう新しいおでんの食べ方「おで
シャン」を発表しました。
同店では2003年の開店当初から、日本酒や焼酎に加えてワインやカクテルのラ
インナップを充実させており、バースタイルでさまざまな酒をたのしみながら
本格おでんを味わえるお店です。
これまでシャンパンは20代の若い年代には手がだしづらく、一部の常連客から
しかオーダーがありませんでしたが、シャンパンブームにのった「寿司シャン」
という新しいスタイルに注目が集まったためか、同店でもシャンパンを望むお
客様が増えてきました。
そこで今回、寿司よりももっと気軽に、若い年代にもシャンパンとおでんの相
性を伝えたいという思いから、同店では15種類ものシャンパンの銘柄をそろえ
4,000円代のシャンパンも用意しました。
同店では、4種のだし、「金(塩)」「赤(醤油)」「黒(味噌)」「白(豆
乳)」のそれぞれに合うシャンパンを店員のアドバイスを受けながら選ぶこと
ができ、シャンパンになじみのうすいお客様からも好評を得ています。
○おでシャンURL: http://www.hajyu.jp/ode-cham.html
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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□
■ 強羅花壇
お洒落な旅館を取り上げる雑誌に必ず登場するのが、那須の二期倶楽部と箱根
の強羅花壇、軽井沢の星のやです。この3つの旅館は写真写りが素晴らしくて
思わず行きたくなります。その3つの中で最も古く格式が高いのは強羅花壇で
しょう。海外からの有名人が多く、元フランス大統領のシラクさんがパリ市長
の頃に度々訪問していたことでも有名です。客室30数室の規模で露天風呂つき
の部屋もあるし、食事も勿論部屋出しなのでお忍びの方も多いようです。
昭和初期に建築された宮様の閑院宮の別荘を購入し「懐石花壇」として会席料
理店を運営し、隣に1989年に建築した6階建ての旅館です。外から見ると平屋
ですが、傾斜地でその下に5階の客室があります。上の階の4~5階は眺めがよ
いのでお勧めです。一階に入るとお洒落なロビーがあり、数段の階段を下りる
とコーヒーサロンなどが点在しています。
素晴らしいのはインドアーの温水プールがあることです。しかも、露天のジャ
クジーもあるのです。日本の方はあまりプールで泳がないようですが、外人宿
泊客の方は喜んで泳いでいます。当日は早い時間に到着したので、貸しきり状
態で2時間ほど過ごすことができました。寒くなればジャクジーで体を温めて
プールサイドの寝椅子でくつろげます。2名の従業員が常駐して、寝椅子に大
きなタオルをセットしてくれるなど、至れり尽くせりです。
素晴らしいのはサービスですね。最近はコストダウンの旅館が増えて、部屋付
の仲居さんがいないケースが多いのですが、強羅花壇はきちんとした仲居さん
が細かく面倒を見てくれます。当然、心付けが必要です。しかし、心付けを渡
すと、帰る際にきちんとその金額の半分程度のお土産を渡してくれます。調理
場に心付けを渡すと、同じくきちんとお礼の言葉と特別な料理を出してくれま
す。宿泊代は高額の方になりますが、それだけのサービスをしてくれる旅館で
す。
私が強羅花壇で最も気に入ったのは食事です。
夕食は
先附 蒸雲丹東寺寄せ 枝豆 山葵 柚子
八寸 伊勢海老 新蓮根 黄味酢和え 三つ葉
白芋茎
鬼灯花
百合根もろこし揚げ
枝豆寄せ揚げ
鱧寿司 梅肉 松葉生姜
椀 海老真丈 うすい仕立 つる菜 梅肉
向附 石鰈薄造り 蒸鮑 あおり烏賊
あしらい 造り醤油 酢橘醤油
焼物 狩野川産 鮎塩焼き はじかみ蓼酢
頭尾 中骨 唐揚げ
進肴 無花果 胡麻和え
炊合 冬瓜 南瓜 もち豚 蕎麦米あん掛け 千石豆
御飯 新蓮根御飯 紫蘇味噌
止椀 赤味噌仕立 焼茄子 白葱
香物 盛り合わせ
果物 白桃ゼリー 生クリーム くこの実
プラス 調理場から ヒレステーキの網焼き
でした。
料理のレベルは東京の高級懐石料理で2万円以上の価値があり、これだけの料
理を出す旅館はなかなかないでしょう。星のや、二期倶楽部、も料理では全く
かないません。
夕食も素晴らしいのですが朝食も凄いのです。これだけの価格帯ですと和食が
素晴らしいのは当たり前ですが、洋食は驚きです。フレッシュのオレンジジュ
ース、手作りのジャム4種類とバター付の焼きたてのパン、コーンフレーク、
オムレツ、ソーセージ、ヨーグルト、コーヒー、です。これだけのレベルの洋
朝食を出せるのは見たことがありません。外人の顧客が多いのも納得です。
部屋は5階の広い部屋をお願いしました。テラスからちょっと引っ込んだ場所
にある野天風呂(屋根がついているので箱根に多い雨も気になりません)から
の眺めが最高ですし、広いテラスに置いてある寝椅子でくつろげます。
サーチャージの高い昨今、慌しく海外旅行をするよりも東京から2時間弱でい
ける強羅花壇で贅沢に寛ぐのも良いかもしれません。こんな素晴らしい強羅花
壇は以前は殆ど予約が取れない状態でした。しかし、最近は箱根にも強羅花壇
を意識した高級旅館や、ハイアット・リゾート・アンド・スパ・強羅も開店す
るなど、競合が激化しているようで、今回もハイアット強羅が予約が取れない
のに強羅花壇はとれる状態でした。昨晩も業界筋の友人に「強羅花壇も経営的
には厳しい状態にあるのではないかな」と聞きました。
素晴らしい雰囲気、サービス、料理の強羅花壇に頑張ってほしいものですね。
店名 :強羅花壇
住所 :神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
電話 :0460-2-3333
HP :http://www.gorakadan.com/
ブログ:http://morenotabi.seesaa.net/category/3787551-1.html
http://r.tabelog.com/kanagawa/rvwdtl/585499/
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● 王利彰の米国外食情報
■ ベニガンBenniganは会社破産を申請 7月29日NRN
300店舗を運営するBennigan’s Grill & Tavern社は同社親会社Metromedia
Restaurant Group社の経営するSteak & Ale社と供に会社破産法Chapter 7 を
申請しました。多くの店舗は既に閉鎖しています。 Metromedia社の傘下の
Ponderosaと Bonanza steakhousesは会社破産法の申請はしていません。
■ DineEquity社は第2四半期の大幅な赤字を計上
IHOPとApplebee社の持ち株会社のDineEquity Inc.社は,Applebee社の買収に伴
う借入金の増大やApplebee社の資産売却などにより、大幅な一時的赤字を計上
しました。
■ クイズノス社(Quiznos)は宅配を強化
4,000店舗以上を展開するクイズノス社は来年に宅配の大規模なキャンペーン
を計画しています。既にクイズノス社の店舗の半数が密かに宅配システムの導
入を終了しています。
■ スターバックスは朝食サンドイッチの販売を再検討しています
スターバックスが販売していた温かいサンドイッチがコーヒーの香りを阻害
しているとして再検討をしていますが、販売を再開するかどうかは未定です。
■ Steak n Shakeのマーケティング責任者のSchiller氏が退任
491店舗を運営している、Steak n Shake社のCMO(chief marketing officer)
のSteven Schiller氏は先月のCFO兼暫定社長のJeffrey A. Blade氏の退任に続
き、今月退任しました。
■ カリフォルニア州はレストランでのトランスファットの使用を禁止
California州は米国の州において始めてトランス脂肪酸のレストランでの使用
を禁止する法律を制定しました。
■ イスラム教徒の女性がマクドナルドを差別で訴えました
イスラム教徒の女性がマクドナルド社とフランチャイジーを差別で訴えました。
女性は仕事の応募に応じたが、イスラムの伝統的な顔を隠すスカーフの着用を
理由に採用されなかったのは、差別だと訴えたものです。
■ Chipotle社はハラペーニョを焼いてからソースに使用します
最近発生した生のハラペーニョによるサルモネラ食中毒の発生を受けて、同社
は生のハラペーニョでソースを作っていたのを変更し、焼き上げてからソース
にするようにしました。
■ BJ’s社は第2四半期の利益がコスト高で減少と発表しました
不景気にも関わらず、売上は16%増加したのですが、食材コストの高騰のため
に第2四半期の利益が対前年で12%マイナスとなりました。
■ Triarc社はWendy社の内部社員を昇進させる
ウエンディーズ社を買収したTriarc Cos. Inc.社はウエンディーズ社内から
3名を選んで会社の運営を任せます。J. David Karam氏は社長に、 Stephen
Farrar氏はCOO(chief operating officer)Ken Calwell氏はCMO(chief
marketing officer)に就任します。
■ Jambaジュース社は第2四半期の売上減少
不景気による消費減退の影響を受けて、既存店の対前年比売上が減少しまし
た。
■ Cheesecake Factory社は売上減少に伴い戦略を見直します
第2四半期に対前年の利益を19%減少させたチーズケーキファクトリーは2つの
ブランドの戦略を見直し、低価格戦略を取り入れます。