須賀田三之介さんより最新のアメリカ外食産業の情報を発信。 2005.06.22号
■ 注目される次世代型「TGI フライデーズ」

今年開業40周年を迎える「TGI フライデーズ」(TGI Friday's)社は、2004年
から改装に入ったダラス近郊店を始めとして急速に全店の内外装を一新する、
と発表しました。

長年浸透したTGIFのブランドと、楽しい内装の店舗により顧客の足は定着した
かのように見受けられていましたが、2000年初頭から業績不振に陥っていたの
です。

業績の向上を図るため、600店舗の商圏調査とアンケート調査を実施している
過程で、あるショッキングな顧客からの声を聞き取ったのです。TGIフライデ
ーズの象徴でもある店内装飾のメモラビリアに対して「あれはジャンクだ!」
という意見があったのです。企業としては、苦労して収集した良き50年代を代
表する品々を店内内装に使用しているので、それを見てお客様は郷愁に浸って
楽しんでいるものだと思い込んでいたのですが、お客様はそれを喜んでいなか
ったのです。

その結果、21世紀に入って競合企業が展開する進化したカジュアルレストラン
や、高品質化を遂げたファスト・カジュアル群に囲まれたTGIフライデーズの
次世代型店舗開発は社内での緊急課題となり、改装に向けた再投資が協議され
たのです。

ノルウエイの著名なデザイナーと契約し、インテリアを一新することにしまし
た。従来のスリガラスの囲いは取り払い、何処に着席しても店内が見渡せる開
放感を演出しています。天井にはステンド・グラスを貼り、客席を照らすやわ
らかい照度の照明器具を採用しました。特にバー周りはこの照明が華やかさを
盛り上げるのに成功しています。TGIフライデーズの特徴だったティファニー
ランプは取り払いました。

メモラビリアは70-80年代をテーマにし、壁面のみに集中しパネル形式で飾り
斬新なイメージになりました。それにハロゲン・ランプをあて照明しています
から浮き出るような効果を生んでいます。今や高齢化世代に入った主顧客であ
ったベビーブーマーを意識しているのでしょう。外装に対しても、シンボルだ
った赤・白のストライプを細くし、ロゴも近代的な感覚にするなどの変更を加
えました。

次世代型店舗への転換速度は、これまではゆるやかでしたが着実に進行してい
ます。今年中に直営の260店の内55店舗が改装完了をします。改装店での効果
は著しく現れ、7%の売上げ向上を見ています。フランチャイズ加盟店オーナ
ーも、このトレンドを目撃して再投資の必要性を理解し、オーナーによる改装
も今年下期から加速するとダラス本社は見通しています。

新粧なったTGIフライデーズを是非一度訪れてみてください。
http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=9181&key=1610058&m=0
http://www.tgifridays.com/main_flash.html

*長らくご愛読頂きましたFresh Infos from USAですが、このあたりで一度、
筆ではない、キーボードをおきたいと存じます。
またいずれかの機会に皆様とお目にかかれますことを祈念して。
長期間ご愛読有難うございました。