2008.03.26号
Vol. 44トレーダージョーズ

■ トレーダージョーズ

1950年代にカリフォルニアで創業されたトレーダージョーズは自然食品・健康
食品・ベジタリアン食品を扱う食品スーパーの草分けの一つです。西海岸から
東海岸側にチェーン展開し、最近ではアメリカ内陸部にも進出する約300店舗
のチェーン店になりました。扱い品目などに特徴があり吟味された輸入食品や
冷凍食品などにも定評があります。他の食品店や特に食品スーパーチェーンと
扱い商品のユニークさ、商品構成中のPB商品の占める割合等を比較したら非常
に面白いものとなります。

先に述べましたが、2007年10月頃から、中国製オーガニック製品を含む食品
の安全基準が曖昧である等の不安から、他国からの食品に切り替えていまし
た。日本の食品関連企業は、中毒症状という情報を消費者から受けていなが
ら、具体的な行動をしなかった亊が明白です。今の日本の大問題は、ここで
は既に処置されていた亊になります。2月末現在で、扱い商品に中国製はほと
んど見当らない状態にまでなっています。

又、他のチェーンでは見られない商品が沢山集められている亊も分ります。
過去15年間のオーガニック業界全体の売上げ上昇率は年間平均で20%以上であ
り、この消費者動向とトレンドを上手に掴んだスーパーチェーンです。近年の
食品スーパー業界ではライフスタイル・コンセプトと銘打って、オーガニック
商品、健康食品、環境に配慮した商品等を多く扱い、店内を木目等の内装とス
ポットライトなどを使った照明を使い柔らかい店内にしています。

トレーダージョーズはその草分けと言えます。環境や自分達に優しいというコ
ンセプトで一番大きく恩恵を受けているのはホールフーズやこのトレーダージ
ョーなのでしょう。業界の中でも従業員のケアーは非常に良く、ユニオンにも
加盟していません。調査では給料を含む従業員へのケアーではユニオンメンバ
ーよりも良いものとされています。2006年3月にユニオンスクエアーにも出店
し、郊外型が多いトレーダージョーズの店舗としてはむしろ大型となっていま
す。

ニューヨーク州の法律では、食品店と酒販店は同居出来ない為に、隣に同時に
建設されていたワインショップも遅れて開店しています。ここでは手頃で美味
しいワインを中心に良い価格で集めています。余談ですが、ユニオンスクエア
店の店長と警備の人から、日本人の視察者に絶対に店内で写真を撮らない様に
伝えて欲しいとのメッセージも貰っています。

最近のデザインである斜めの通路やニューヨークでは見られない、同じ店内で
のワイン販売もあります。そのワインの中には、1本$3.29で売られる、カリ
フォルニアワイン、チャールズ・ショウの専売商品もあり、これはカリフォル
ニアでは$1099で売られている場合もあります。これはカリフォルニアのショ
ウ・ワイナリーと専売契約を持ってこの価格が可能になったとのことですが、
あまりに安いので色々な噂が持ち上がりました。例えばトレーダージョーズの
オーナーがワイナリーのオーナーにカジノでの勝負で勝った為にただ同然で買
い取れたとか、アメリカの大手航空会社が倒産した時に倉庫に入っていたワイ
ンを安く買い取り小売している等があります。又、飛行機内にはワインオープ
ナーを持ち込めない為に、同航空会社が換金の為に売り抜けた等がありますが
どれも嘘だと思います。

ウノ・シカゴグリル
文末ですが、レストラン業界からの情報があります。
ニューヨークにはピザ店が沢山あり、その多くはナポリ式といわれる薄焼きの
ピザを売り物にしています。しかし全米的にピザというものを見ると色々なピ
ザがある様で、シカゴへ行きますとニューヨークとは逆に「ディープパン・ピ
ザ」と呼ばれる厚焼きが中心となり薄焼きはあまり見られません。これはある
意味ではピザ自体が独自の料理の様になっていて、我々ニューヨーカーがファ
ーストフードやストリートフードの様に簡単に立ち食いしたり、極端な場合は
スナックの様に歩きながらでも食べる感覚とは違うものです。

シカゴには1943年に創業されたというウノの本店があり大盛況ですが、それ自
体が料理の様な捉え方なのでニューヨーク式の簡単なスナックの様な食べ方は
しにくいものです。 

それをカジュアルレストランとしてチェーン化させたものがこのウノ・シカゴ
グリルです。近年まではピッツェリア・ウノと呼ばれていましたが、ピザ以外
のメニューを充実させ店名も変え、スポーツバーやエンターテイメント系レス
トランの形で、フランチャイズも取り入れ全米チェーン化しました。本社はシ
カゴではなくボストンで、FC店はアラブ、パキスタン、韓国などアジアの数カ
国にも進出済みです。

フランチャイズ部門の重役である、グレッグ・キーナン氏は筆者と家も近く旧
知の方で、日本への進出を考慮したマーケットの可能性を問い合わせて来まし
た。日本エリアの地域集約委託も考えにあるという亊です。
http://www.unos.com/franch.html

日本全土のフランチャイズ権など、ご興味のある方は彼等のフランチャイズに
関する全ての情報を入手しましたので、下城までお問い合わせ下さい。
終わり

ニューヨークとその周辺の食品小売業界、飲食に関する情報、そしてそれを駆
使した最強の視察又は研修プログラムは、常に最新の状況をアップデートして
いる下城までお問い合わせ下さい

チャーリー・下城近雄(NY在住、流通コンサルタント)
E-mail:shimojoNY@earthlink.net