最近のニュースでは、クリントン元大統領が心臓病で緊急手術をしました。
クリントン氏は以前からファスト・フード等を頻繁に食べるアメリカ人の典型
と知られています。大統領時代からエクササイズやジョギングなどで健康を保
っているという事でも有名でした。今回の心臓病に関するニュースでは、クリ
ントン氏の様に非常に健康に気を付けている人でも、ファスト・フードを頻繁
に食べる人は心臓病などの危険に晒されているという事が書かれていました。
ちなみにクリントン氏はサウスビーチ・ダイエットをしていて、最近も体重を
減らしスリムになり健康状態は良いという印象を与えていましたが、手術後の
発表では一部の血管は90%詰まっていたそうです。
ダイエット方法と健康保つということでは色々な議論もあると思いますが、こ
れで高タンパク高脂肪を奨励するダイエット法には疑問が生じたとの感じがあ
ります。アメリカ人の食事情は、こういう機会に更に進化した健康志向へと進
んでいくのかも知れません。
狂牛病関連のニュースでは、日本が提唱してきた全頭検査が基本という考えを
見直し、月齢20ヶ月以下の牛で検査は不要(無意味)という結論が出てき、内
閣府の食品安全委員会がそれを了承しました。これは以前から筆者が指摘して
いた「アメリカの牛肉流通構造では全頭検査は不可能」という事情からも、輸
入再開の問題を解決に導く動きとなります。これは消費者の利益を優先して考
えれば、政府は素早い対応が出来たはずです。アメリカのある種の無神経さに
対して、一部の日本政府役人達の平和惚けと報道手段の誤りが原因と思えます。
このBSE関連でもアメリカ人の意識と知識は大変大らかなもので、牛肉消費に
ほとんど影響が出ていない事と共に、興味深いのは消費者の中には牛肉は調理
前に良く洗えば安全である等という人もいるくらいです。事実BSEによる死者
はアメリカでは出ていません。これは日本の過剰反応に対して過小反応といえ
るかも知れませんが、日本は(米国も)世界を相手に交渉やビジネスをする場
合、自国の常識を他国へ当て嵌める事は無意味であり失敗の原因になる事を一
刻も早く学習すべきで、多くの場合それが自身の利益にも繋がってくるわけで
す。
ディーン&デルーカやウォルマートなど、最近の日本進出アメリカ企業の成功
の行方はもう少々時間が掛かると思いますが、アメリカの小売業が日本のマー
ケットでどんな事をしようとしているのかよく研究すると、逆に日本企業がア
メリカの小売戦略を利用したビジネスを成功させられると考えます。これは日
本企業のアメリカ進出にも言えることで、日本の成功を信じてそのままアメリ
カへ持って行っても成功はあり得ず、如何にアメリカ式に調整し融合させるか
という事になります。
日米の小売業を良く見ると、双方向で充分に研究の余地がある様で、その辺に
も成功のカギがあるのではないかと思います。
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