2004.10.06号
Vol. 29 ニューヨークの生活と「食」事情(4)

各食品店がその惣菜部門をファーストカジュアル化させていることがここまで
でご理解頂けたと思います。また、全米で展開するファスト・フードチェーン
がファスト・カジュアルの業態で進出して来ており、例えばFood104の王先生
もご指摘の通りパネラブレッドやバハ・フレッシュ、チポテル等がそれで、実
際にランチを中心に好調です。その原形になるファーストカジュアル店がニュ
ーヨーク・ローカルにあり成功しています。

1981年に小さなサンドイッチショップとして始まったマンジャがそれで、当初
から手間をかけて質の高いサンドイッチを作る店との評判でしたが、これは今
話題になっているファスト・カジュアル(または高級版カフェテリア)の原点と
言えます。ファーストカジュアル店の基本は、それまでのサンドイッチ店やフ
ァーストフード店に飽きたり物足らないという消費者が、もう少し時間が掛か
っても、またお金を支払っても良いから、新鮮で吟味された美味しい物を楽し
みながら食べたい、しかしレストランへは行きたくないという要求を満たす、
隙間を埋めたタイプの飲食店と言えます。

アメリカではレストランにはチップが付きものであり、また当然時間も余分に
掛かります。最近ではこのファーストカジュアルにも客層に合わせた色々なタ
イプが出て来ている様です。マンジャでは、店頭にその時間帯に合わせて作ら
れたサンドイッチ類やコーヒーなどのドリンクとスイートが用意され、それら
を短時間に簡単に買うことも出来ます。

店内はカフェテリア/フードマーケットになっていて、好きな物を好きなコー
ナーへ行き作ってもらうか、または自分で選び取り、最後にキャッシャーで支
払いを済ませて自由席のテーブルへ進みます。ホットサンドイッチのコーナー
では通常のサンドイッチに加えその日のお薦めサンドイッチもあります。ピザ
のコーナー、手作りサラダのコーナー、グリルコーナー(ステーキ等もある)
、スープコーナー、セルフサーブのサラダ・惣菜バー等がありますが、扱うも
のはレストランと同等レベルと言え、学食や空港に代表されるカフェテリアと
は完全に違うものと考えます。

2階にはレストランも併設されています。 客足はランチを最大のピークとし、
朝7時から始まり、夕方6時頃まで続きます。朝6時から夜10時までのデリバリー
(ケータリング)の部門もあり、同じスペースと家賃を使い非常に効率良い運営を
しています。
(つづく)

→ Vol. 30