○ホットドックを抜き、全米トップの座に
1929年に始まったマンガ「ポパイ」では、キャラクターの一人であるウインピ
ーがいつもハンバーガーを食べていて、筆者の記憶ではハンバーガーを持って
いないウインピーはほとんど無かったのではないかと思います。ほとんどの読
者がポパイとオリーブそして悪役ブルートだけでなく、ウインピーも覚えてら
っしゃることを願っています。これは実際にハンバーガーチェーンになり、
1934年から創業者が亡くなる1978年まで営業しました。
信ぴょう性が薄い話では、1924年にカリフォルニアの「ライトスポット・ステ
ーキハウス」で、ハンバーガーにスライスチーズを乗せたのがチーズバーガー
の始まり等という話があります。チーズバーガーでは、パテントを申請し取っ
たと言う事実があり、1944年にコロラド州デンバーでレストランを開いていた
ルイス・バラストが、「ハンバーガーの上にスライスチーズを乗せたものをチ
ーズバーガーと呼ぶ」と商標を取っています。
1930年代から50年代まではドライブイン・スタイルのレストランが流行しまし
た。これは主にカリフォルニアやテキサスなど西海岸や南部方面で展開し、ハ
ンバーガー、ホットドッグとフレンチフライ、シェイクやソーダ等の飲み物を
駐車場の車内へ持ち込み飲食したタイプです。映画などでご覧になった方も多
いと思いますが、ローラースケートをはいた店員が客の車まで運んでくれるこ
とも行われていました。当時のイメージでは、ハンバーガーとシェイクには、
後ろ部分が羽の生えたようなリアフェンダーになっている自動車やリージェン
トスタイルなどがつきものでした。映画で言えば、ジョン・トラボルタが主演
した「グリース(Grease)」がそれに当たるでしょうか。今でもその名残りを
持っているレストランがあり、「A&W SONIC」などがそれで、その時代をテー
マにした「Johnny Rockets」なども一部で残っています。
50年代には、オートバイなどで暴走する若者が増え、このドライブインスタイ
ルのレストランやドライブイン・シアター(大画面の屋外映画)は、ファミリ
ー層に敬遠されるようになってしまいました。日本で言う暴走族のたまり場に
なってしまいました。
ハンバーガーとホットドッグといえば、アメリカを代表する食べ物と言えます
が、1940年頃まではホットドッグの方がハンバーガーより人気もあったし売れ
ていたそうです。それがこの頃を境に逆転し、「ハンバーガーは全米トップの
食べ物」との結果が出ています。全米の働く親達が仕事帰りに今晩の食事を選
ぶ場合に、22%の確率でハンバーガー(チーズバーガー等含む)を選び、第2
位がピザで17%、第3位はメキシカン料理(タコス等)だそうです。3位にメキ
シカン料理が入ることは、中南米からの移民も多いことに起因すると思います。
ホットドッグは晩ご飯には不向きなようです。
(つづく)
|