2004.2.12号
Vol. 16 大衆化100年、米国のハンバーガーの歴史といま(5)

○100歳のハンバーガー
ハンバーガーの歴史はこれまでの通りで、その料理自体の起こりは何百年も前
にさかのぼりますが、実質的に我々の日常生活に入って来るきっかけになった
のは、1904年にミズリー州セントルイスで行われた万国博覧会(ワールド・フ
ェアー)の会場で「オールド・デイブ」によって売られことと分りました。ま
たニューヨークトリビューン紙などにその評判を載ったことから、更に全米の
人達に知れ渡りました。

これがハンバーガーが広まるきっかけになったと言うことであれば、18万7千
人が入場した万国博覧会の開会日、1904年4月30日が実質的な誕生日になるの
かも知れません。また、当時セントルイス市はアメリカ第4番目の大都市であ
り、この万国博覧会はそれまでのスケールを大きく越えるサイズの博覧会であ
ったために、全米から、全世界からの人が集まり、全米のレベルではまだあま
り知られていなかった食べ物やスナックであるアイスクリーム、ホットドッグ、
アイスティー等も一般の人に知られる機会になったとのことでした。

日本で言えば、1971年にマクドナルドの1号店が銀座にオープンしてハンバー
ガーが、また日清食品のカップヌードルが歩行者天国で人目につき、一気に大
衆化したことにも似ています。

以前に書いた「ニューヨークのピザ屋とその発祥」で大きく取り上げたことで
すが、1800年代の終り頃にニューヨークでピザが売り始められ、1905年に正式
にアメリカ初のピザ屋「ロンバルディー」がソーホーにオープンしたと言うこ
とでした。今回分ったことは、ハンバーガーもそれとほぼ同じ時代に発祥し、
国民食になっていったことになります。

また、ハンバーガー発祥の地の一つとして取り上げた「ルイス・ランチ」があ
るコネチカット州ニューヘブン市は、ニューヨークと並ぶピザの老舗がある街
でも有名で、「Frank Pepe」と「Sally's」という全米でも屈指のピザ店があ
り、ハンバーガーでもここに老舗があるというのは、偶然だけではない、何か
がありそうに感じます。
(つづく)

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