2003.9.10号
Vol. 10 ニューヨークのピッツェリア(10)
    「ニューヨーク式のピザの食べ方」

ニューヨークピザの歴史と店の紹介が終わりましたが、食べ方にも特徴がある
のです。主な素材は、ドウ、トマトソース、チーズですが、もう一つ重要なの
がオリーブオイルです。オリーブオイルの美味しさによって、しつこいと感じ
る時とそうでない時があります。神経質な人は食べる前のアツアツの状態で紙
ナプキンなどをピザにかぶせて軽く押し、オイルを多少吸い取る人もいます。

ピザにはタバスコが付き物だと思いますが、ニューヨークでは粗びきの赤唐辛
子(一味)を使います。ピザ屋には必ずこれが常備され、逆にタバスコを置か
ない店がほとんどです。さらに粉末オレガノやパルメザンチーズ、ガーリック
パウダー等が用意されていて、自由に使えます。私の考えでは粗びき唐辛子
(またはタバスコ)はピザに非常に良く合い、それ以外のものは、折角のモッ
ツァレラとトマトソースの味とからみ具合を邪魔すると考えます。

ほとんどの場合、ピザは焼き立てでチーズが沸騰している位で出されますが、
1分ほど置いてから食べるべきと言われています。皆さんも経験があると思い
ますが、沸騰してとろけたチーズが口の中や唇にくっついて火傷したことはあ
りませんか?オイルを拭いたり唐辛子をかけたりしてて丁度良いタイミングか
も知れません。火傷にはくれぐれも気を付けましょう。私は100枚以上のスラ
イスを食べ、充分に身にしみています。

イタリア人に教えられたピザの食べ方を幾つか紹介します。三角スライスの場
合、長い部分を中心にしてチーズが中に入るように2つに折ることが出来、こ
の場合最後までチーズが冷めないで食べられます。これは薄焼きのピザでない
と出来にくく、典型的なニューヨーク式ピザの食べ方と言えると思います。

また、1枚のスライスを上記の様に長い部分を中心に2つ折りというより巻き
込んで、もう1枚をその外側に巻き付けるという方法があり、これは映画サタ
デーナイト・フィーバーでジョン・トラボルタがやっていましたが、これもチ
ーズを冷まさない方法です。これはニューヨークのブルックリンのイタリア系
を描いた映画ですので、それも研究して作っているのでしょう。2枚の三角ス
ライスのチーズの部分を合わせてサンドイッチのようにして食べる方法もある
そうです。
いずれにしてもナイフとフォークを使って食べるのはニューヨーク式ではなく、
気取らずに紙皿で手づかみで食べても全くマナー違反にはなりません。

ニューヨークの典型的でトッピングが乗らないプレイン・ピザ・スライスの話
で、これだけ伯仲した論議がありましたので、この枠をもう少し広げてトッピ
ングも含めて語ると、このテーマはいつになっても終わらない事になってしま
います。ご希望があれば、近いうちに皆さんのご興味に合わせたピザの特集第
2弾を組んで行こうと思います。
→ Vol. 11