| 2003.8.6号 |
| Vol. 6 ニューヨークのピッツェリア(6) 「シナトラが愛したPATSYのピザ、ジュリアーニ、パウエルも常連」 |
| 今回の調査では、PATSY店が一番小さく重量も軽いスライスでしたので、サイ ズの話をします。各店のスライス1枚の平均重量は約7オンスで、これは1オン ス=30g(弱)として200g程になります。スライスにした時の三角型の長さは 約10インチ(25センチ)で、幅というか三角形の底辺とかピザの縁の長さは約 8インチでした。勿論ローラーの刃で手で切るのだから、どのピザスライスも 形や重さにばらつきがあると思います。値段は約$1.75〜2.00弱と言えます。 PATSYの1スライスは4オンスで長さ8.5インチ、幅7.5インチと小さく、スライ スは$1.50で売られ、このプレイン・ピザ丸ごとは$9.00で売られますが、そ の食材コストは10〜15%だそうです。安いけど小さい、しかしお腹にも軽くて 他のピザの倍くらい食べてしまう、というトリックに掛かります。 現在のオーナー、フランク・ブリハ氏は1983年から初代のオーナー(Patsy)の 元で働いており、1991年に先代が隠居することを機会にこの店を買い取り、2 代目主人を継いでいます。ピザの販売コーナーには大きな古いレンガオーブン があり、ピザを作るキッチンというか作業場は2坪位、店内は3坪ほどの中に ドリンクの自動販売機と、立ち食い用のカウンターがあるだけ(ピザ・キオス クに近い)という簡素さです。これがアメリカのファーストフード店の元祖と 言っても不思議ではありません。 キッチンは隣のダイニングルームと繋がり、その隣には更にバーとケータリン グコーナーが作られ、反対側ではPATSYデリーを作るための工事をしています。 ピザキッチンの裏側にはピザの仕込み一切や他の調理もするキッチンがあり、 ケータリングとデリー用の惣菜調理などが出来るスペースがあります。将来は 昔ながらのイタリア人街のような街角に戻るごとく、この一角にはPATSYが並び 始めています。 この店には有名人の顧客が沢山おり、亡くなったフランク・シナトラの大きな 絵がダイニングルームに飾られ、シナトラのライブCDの中では、大ヒット曲 のマイウェイの前奏の部分で、シナトラ自身が「PATSYのピザは世界で一番美味 いよなぁ。この歌のお陰で何枚ピザを食べたか分らないくらいだ」というセリ フもアドリブで入れるほどのPATSYファンでした。運が良ければ店内でそれが聞 けることと思います。 ジュリアーニ・前ニューヨーク市長やパウエル国務長官もここの常連客です。 夕方以降は地元の労働者階級の客に混ざって、しっかりした身なりの客も多く、 店の前には地元のナンバープレートでない車も頻繁に止まることから、遠方か らの客も多いことが伺えます。PATSYは、この本店の他にフランチャイズの形式 でマンハッタン内に6店舗を出していますが、それらはもっとおしゃれでアメ リカ人受けするようなレストラン形式になっていて、もちろん本店と同じレシ ピのピザも扱いますが、スライスは売れない契約になっているそうです。 さて、前出のアドリブの入ったシナトラのライブCDを、オーナーからコピー させてもらいました。ご希望の方には、そのまたコピーを差し上げますので、 その旨ご連絡下さい。 PATSYでは、ニューヨークの出店を今後は控え、日本への進出、またはイタリア への逆進出にむけて準備を進めているとのことです。PATSYの日本進出等にご興 味のある方は、下城までお問い合わせ下さい。 |
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