2003.7.16号
Vol. 3  ニューヨークのピッツェリア(3)
    「毎秒350スライスを消費する米国人」

調査によると、93%のアメリカ人は最低月に1度はピザを食べ、それは毎秒350
スライス以上が消費されていることになります。逆にアメリカの全人口の6%
はピザが嫌いか、食べないとの調査があり、アメリカ全人口が、毎年50スライ
スずつ食べている計算になります。1940年代からピザの消費が大きく広まった
ということですが、アメリカ人はほとんど皆がピザを食べて育ってきたことに
なります。特に若い年代層に人気があり、どこの学生街でもピザ店用の特別の
立地があり、プレミア付きで取引きされます。我が家でもそうですが、高校生
や大学生は毎日でもピザを食べることに抵抗はありません。今回の調査には2ヶ
月間以上かかり、私はその間に100スライス以上食べましたが、いまだに飽き
飽きしたと言うことはありません。これはトッピングの乗らないニューヨーク
のプレインピザだったからだと考えます。

実はニューヨークのピザの起源は、調査資料によって微妙に違っていて、100
年も前のことですから、正直なところどれが本当か分らないし、また怪しい情
報なども沢山ありました。しかし言えることは、ニューヨーカーのピザ好きは
間違えの無いことで、中心街や繁華街へ行くと、どこのブロックにもピザ店が
あり、場所によっては同じ一角に複数のピザ店が並び、そのどれにもそれなり
にお客が入っている状況で証明されます。特にスライスは早くて簡単で安い上
に美味い。スライス1枚の平均の価格は$1.75前後と思われ、30秒以内、またリ
ピートしても2分も待たずに提供されます。ランチセットではスライス2枚(ト
ッピング別)とドリンクのセットで$4(トッピング付き$5)等があり、「早
い、美味い、安い」の3拍子が揃っていると言えましょう。

ニューヨークのピザの歴史はこのようになっていますが、勿論、イタリア本国
にはそのずっと昔からピザがあり、ピザの由来の調査では現在知られている限
り、最初のピザレストランはナポリに1830年に開かれたAntica Pizzeria Port'
Albaだといわれ、現在も営業が続いています。調査では更に、そもそもピザの
原形はギリシャやエジプトの紀元前からあって、イタリアに伝わってからトマ
トソースとチーズが乗り、家庭食としては現在のピザに近いものが数百年も前
から楽しまれてきたことなどが分かりましたが、今回はそこまでは触れないこ
とにしました。

当時のアメリカでは、ピザは非常にエスニック感が強い物と考えられ、1900年
の初期まではピザ店は商売にはなっていませんでした。日本の最近の人気メニ
ューに「ピザ・マルガリータ」があると聞きました。由来をご存知の方も多い
と思いますが、1889年にRafaele Espositoというピザ職人が、時の王様ウンベ
ルト1世とマルガリータ女王がナポリに来られるときの食事に特製ピザを作り
ました。愛国心を込めて、トマトの赤とモッツァレラの白とバジルの緑を国旗
の3色に見立てて作ったそのピザをマルガリータ女王がとても気に入り、それ
をピザ・マルガリータと名付けられ、付近のピザ屋も同様のピザを作りはじめ
たと伝えられています。
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