2017.02.22

● 王利彰のレストランチェック-----------------------------------■□

アレキサンダー・ステーキハウス

 サンフランシスコ発のステーキハウスAREXSANDER(アレキサンダー)訪
問です。ここは日本のサイトでサンフランシス・コエリアとうたっていま
すが、正確にはサンフランシスコ・ベイエリア(サンフランシスコ湾を挟
んだ広大なエリア)、又は、シリコンバレー南端です。アップル本社のあ
る、学校区がよいと評判のCupertino市です。1号店は2005年に小型高級
ショッピングモールのVALUCO敷地内の元メキシコ料理のエル・トリート撤
退跡地に2005年に開店し、2006年に訪問しました。
 日本の店は昨年11月に、汐留センタービルの眺めの良い42階に開店で
す。日本の経営は株式会社 M・R・Sというレストラン経営企業で社長
は中部由郎氏。(マルハニチロの社外取締役でもある、マルハ経営陣の家
系のようです)http://www.restaurant-mrs.com/

親会社は大東通商でマルハニチロの燃料補給事業など経営。
http://www.daitohnet.co.jp/corporateinfo/history/

マルハニチロ役員
http://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/overview/index.html

 米国発のステーキチェーンで日本に進出したのは、40年ほど前にダイ
エーと提携してオープンしたヴィクトリアステーション(ローストビーフ
ですが)、10数年前に進出したアウトバックステーキハウス、高級なクリ
ス・ステーキハウス、直近ではWDIが提携したウルフギャング・ステーキ
ハウスなどがありますが、レストラン経営のWDI運営のウルフギャング・
ステーキハウス以外はうまくいっていません。その理由は、米国系ステー
キハウスの赤身肉が日本人に合わないせいでしょう。米国人は大きな肉を
たらふく食べるので、脂肪分の少ない赤身肉を好むのですが、少量の肉を
食べる日本人は、サシの入った美味しくて柔らかい肉を好むのです。私が
好きな米国のステーキハウスのトップはニューヨークのPeter Luger
(1887年創業。ウルフギャングステーキハウスはここのヘッドウエイター
が独立したのです) で、2番目がシカゴのMorton(創業者はプレイボーイ
クラブのレストランを運営した経験があります。この店は牛肉集散地のシ
カゴの牛肉マフィアが好む店です。)

 さて日本のアレキサンダー・ステーキハウスのメニューは多く、米国オ
マハビーフのドライエイジングビーフと和牛、コース料理です。コース料
理は2種類で、12000円のサンプルメニューと、24000円のフルコース料理
です。24000円コースは10種類ほどの、小皿料理が前菜で出ます。7種類の
前菜後、170gのステーキ、そして、チーズとケーキ、綿飴が出ます(米国
に店でも出ます)。米国の1号店と比較で24000円コースを注文。また、ナ
パの赤ワインを注文。ここのもう一つの売り物は豊富なワインセレクショ
ンで、2万円から3万円のワインがあります。一人4万円ほど必要です。肉
はドライエイジングの赤身肉で、私は少量でもよいから、神戸牛などのサ
シが入った肉のほうが良いですね。
 ここの売り物は、見事な夜景とゆったりした客席、充実したサービスで
す。デフレ経済が長く続く日本では珍しいゆったりとしたお店で、接待に
は完璧です。従業員は、中国系、韓国系、米国系と国際色豊かで、日本進
出の外資系企業をターゲットにしています。シリコンバレーで有名なお店
ですから、シリコンバレーから来たIT系のお客様の接待にぴったりです。

公式HP
 日本
 http://alexanderssteakhouse.jp/
 
 米国
 http://www.alexanderspatisserie.com/

 汐留センタ−ビル
 http://www.shiodome-cc.com/shopguide/detail.php?id=70

画像
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1258998590843640&set=pcb.1258999814176851&type=3&theater
  
 アレキサンダー・ステーキハウス1号店訪問記
 肉食好きで広大な牧場を持つ米国にはステーキハウスは多くあります。
私が米国Cupertino市1号店を訪問した理由は、オーナーシェフが日系人
で、修業したのが今はない、私が大好きだったカリフォルニア・カフェと
いうチェーンだからです。しかも神戸ビーフと日本的な懐石料理風・小皿
コース料理が売り物だからです。また、当時お店を構えたショッピング
モール裏手に住んでいたことがあり、愛着があり、当時年に2か月ほど滞
在していたのです。
 
2006年7月26日号より

 湿気の少ないサンノゼ市に移動しました。サンノゼはご存知のようにシ
リコンバレーの中心で、アップルなどが本社を構えています。IT関連の企
業が多いのと気候が温暖なので一年中気楽な格好をしている方が多いので
す。レストランもそんな気楽な格好で行けるお店がたくさんあります。レ
ストランは独立型も多いのですが、ショッピングモール内に美味しいお店
があります。
 サンフランシスコから車でフリーウエー101(ワン・オー・ワンと発
音)を南下すると、名門のスタンフォード大学の広大な敷地内にスタン
フォード・ショッピング・モールがあり、その先のシリコンバレーの南端
サンノゼ市にはノードストロームとメイシーズの2大百貨店をもつリー
ジョナルセンター型のヴァレーフェアー・ショッピング・モールがありま
す。
http://www.simon.com/mall/stanford-shopping-center
http://westfield.com/valleyfair/

 この2つのショッピング・モールには私の好きなレストラン、カリフォ
ルニア・カフェがお店を構えていたのですが、チーズケーキ・ファクト
リーやカリフォルニア・ピザキッチンなどの超繁盛店の進出にともない、
ヴァレーフェアーからは撤退をしてしまいました。(50年ほど前にサンフ
ランシスコにローストビーフの専門店ヴィクトリアステーションを創業し
た創業者が後に、チェーンらしくないお店としてカリフォルニア・カフェ
を開業し最盛期は30店舗ほど経営していました)2002年3月時点ではカリ
フォルニアカフェを経営するコンステーレーション社は、複数のブランド
で25店舗を展開していた地元の有力レストランチェーンでした。シカゴの
オークブルックショッピングモールにも出店していました。ところが、現
在はほとんど残っていません。

 近隣の高級住宅地クパティーノにある、小型のファッショナブルなモー
ルとして40年ほど前に誕生したヴァルコ・ファッション・モールに行くこ
とにしました。
http://www.vallcomall.com/vallcomall/
 キーテナントはシアーズ、メイシーズ、JCペニーですが、人気百貨店の
ノードストロームが入居していないので、ヴァレーフェアーに客を奪われ
てしまったのです。  

 その不人気の原因は駐車場が不足していることと、キーテナントが弱い
と言うことでした。そこで超繁盛店の海鮮ビュッフェのトーダイを入居さ
せ、さらに王朝と言う中華の大型店を誘致しました。

 フリーウエーの280(ツー・エイティと発音)を挟んで反対側には中華
系のショッピングモールがあり、そこに私の行きつけの酔香居と言う広東
料理のお店があります。以前は行列が出来る繁盛店でしたが、今回訪問し
た際にはがらがらでした。友人にどうしたのかと聞いたところ「ヴァルコ
に巨大な中華料理が出来たからだろう」と返事をもらいました。そこで、
友人と飲茶を食べに行ったのですが500席以上の巨大なお店だが昼時は満
席でウエイティングが出るほどの繁盛振りでした。

 食事の後に友人は隣に神戸ビーフのお店が開店して大人気だと言いま
す。最近は牛肉の集散地であるシカゴにも神戸ビーフを提供するお店があ
ると知っていたので興味を持ち、早速夕飯を食べに行くことにしました。
ヴァルコのモールを囲むように、紅花、TGIフライデーズ、そしてメキシ
カンのエル・トリートがあったのですが、エル・トリートが神戸ビーフの
アレキサンダーに替わったのでした。

 高級ディナーハウスの雰囲気の重厚なドアーを開けると左手にオープン
キッチンがあり、間のガラス張りの冷蔵庫に大きな骨付きの牛肉が熟成し
ているのが見えます。そして自慢の神戸ビーフが切り分けてあります。神
戸ビーフは2種類あり、オーストラリアで育てた神戸牛と日本から輸入し
た肉だと言います。一番高いステーキは250ドルもします。そこで「おま
かせ」コース料理(165ドルもする)を食べることにしました。通常のス
テーキレストランの価格は高くても60ドルくらいでテンダーロインが食べ
られますが、このお店は日本のステーキ屋と同じ価格帯なので驚かされま
したが、米国で食べる神戸ビーフはどんな味なのか試すことにしたので
す。

 通常コースは前菜から始まりますが何と、最初にステーキが出てきまし
た。親切なウエイトレスに聞くと前菜から食べて最後にステーキを出した
ときには満腹で美味しく感じないから変えたと言います。メニューを見る
と日本語も書いてあるし、料理も和風の盛り付けをしています。店内内装
も素晴らしく、見とれていたら食後に厨房を案内してくれました。
 チェーン店かと思って聞いてみたらこのお店しか経営していないと言い
ます。しかし、店内内装、サービス、料理の素晴らしさから、どんな会社
かと後でHPを見たら、日本人の母親を持つ米国人シェフと米国人マネー
ジャー(中国系)がチームを結成し、1年ほど前に開店したとのことで
す。そして、両者は以前勤めていたカリフォルニア・カフェで知り合った
ことが判明したではありませんか。カリフォルニア・カフェで修行した人
が開店したお店と知って私はうれしくなってしまいました。

シリコンバレー情報に以下の紹介があります。
http://www.metroactive.com/papers/metro/06.08.05/dining-0523.html

創業者は総調理長のJeffrey Stout氏とマネージャーのJames "J.C." Chen
氏の2名です。二人は以前の職場のPalo Alto市のCalifornia Cafeで知り
合いました。

 中国から移民の子供Chen氏のmiddle name 「Alexander」から店名が来
ています。

 Stout氏はサンフランシスコ・ベイ・エリア育ちで、米国人(白人)の
お父さんと日本人のお母さんの下で生まれました。それで欧米風と和風の
両方の影響を受けた独特の料理を生み出したのです。California Cafeや
California Cafe本社やBlackhawk Grille、the Fourth Street Grill、
Napa Valleyの
Domaine Chandonなどで勤務経験があります。

 レストランの売り物はDry-aging beefと神戸牛です。入口の牛肉小売り
カウンターからは厨房が見えます。客席は、店内が200席、と個室があり
ます。
パティオには 60席あります。

画像
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